みぶきえみです。
前のお話
母と最後に会ったのは
12月30日。
恒例の年末の祈願も
ここ2年くらいは
私だけで行ってて
そのお札を持って、母の家に行った。
いつも通り
昼食の準備がしてあって
他愛もない話をしながら
時間を過ごした。
足のサイズが小さくて
なかなかいい靴に出会えない母。
私が買った靴が、足にフィットして
軽くてとても歩きやすいと、喜んでた。
「良いお年を!」
と送ってくれた。
それが、最後の言葉になった。
お正月は、弟たちが行くので
ここ数年は、年末に会った後は
1月10日くらいに
行くような感じだった。
今年は私の次男が
埼玉から帰って来てて
3日に、母のところに
行く予定にしていた。
朝、何度電話をしても
出ないと言うので
嫌な予感がして
私も一緒に行くことにした。
母は、綺麗好きで、掃除の時には
電話も拭くような人。
今までも、その時に
音量を最小に下げてて
電話が聞こえなかったことが
何度もあった。
だけど、嫌な予感というものは、当たる。
母の家に駆けつけると
キッチンで、倒れていた。
今振り返ると、料理が得意な
母らしい場所で倒れたんだなって思う。
それから、すぐに救急車を呼んで、病院へ。
倒れていた時は、呼吸も脈もあって
意識レベルは30くらいか、それ以上。
右手は少し動くけど
左手は全く動かない。
かなり厳しい状態なんじゃないかと思えた。
不思議なことがひとつ。
母の家に行く時に
慌ててたから、鍵を忘れた。
でも、玄関の鍵は、開いてたのだ。
鍵をかけ忘れることなんて
なかった母。
鍵が開いてたから
早く対応できたんだけど
後から考えると
すごく不思議なことだった。
私の次男は、小さい時から体が弱く
よく入院していた。
なので、保育園を休むことも多く
母に面倒を見てもらってた。
母と次男は気が合うようだったし
18歳から遠方で一人暮らしの
次男のことを
いつも、気にかけていた。
その次男が
今年はたまたま帰って来てて
3日に母のところに行くことにしたから
倒れてる母を発見できた。
母も、大好きだった
次男に見つけてもらって
喜んでると思う。
救急車が来て、病院に到着した後は
決断の連続だった。
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