みぶきえみです。
「よいお年を」
それは、母が最後に
私にくれた言葉だった。
年末、穏やかな冬の日。
いつものように
別れ際に交わしたその言葉が
まさか最期になるなんて
思ってもいなかった。
だけど今思えば
そのたった一言の中に
母の優しさも、祈りも
未来への願いも
ぜんぶ詰まっていた。
なんでもないような
日常のあいさつが
私の心の中で
ずっと響き続けている。
それ以来、「よいお年を」
って言葉を聞くたびに思ってた。
よい年って、どんな年だろう?
よい未来って、どんな未来だろう?
私が思い描く よい未来。
それは、心も体も魂も
ぜんぶが温かくて、満ちていて
どこか懐かしいような
安心感に包まれている世界。
そんな時に偶然
In the Pinkっていう言葉が
飛び込んできた。
これだ!
私はその世界
In the Pink
って呼ぶことにした。
In the Pinkって
とても健康で元気な状態を
意味する言葉。
だけど私にとっては
それ以上の意味がある。
大丈夫って思える感覚。
自分でいていいんだって
思える空間。
そして、愛と安心で満たされた
ひとりひとりの未来。
母が最後にくれた「よいお年を」は
私の心にそっと魔法をかけてくれた。
その魔法は、時間とともに
私の世界観になって
今ここに In the Pinkって名前として
息づいている。
あなたにとっての「よいお年を」は
どんな未来へつながっていくんだろう。
きっとその言葉の先にも
小さな魔法が待っている。