占星術では、人生の基盤となる、
母との関係を紐解くことから始める。
そこには、人生のテーマや目的があるからだ。
そして、私自身が母との別れを経験して、
「母を亡くす意味」について、
考えるようになった。
多くの人は、母親を見送るということを、
人生の中で選択して生まれてくる。
母が、どれほど高齢であったとしても、
どれほど辛い闘病中だったとしても、
見送ることを覚悟していたとしても、
母を亡くすということは、悲しく辛い。
そして、人生観が変わる経験だ。
周囲の人は、力づけてくれようと、
いろんなことを言う。
「そんなに悲しんでたら、お母さん安心して天国に行けないよ。」
「お母さんは、あなたが泣くのを望んでないよ。」
「もう十分すぎるほど、長生きだったよね。」
「本当に、できるだけのことはしたし、親孝行だったよね。」
だけど、その言葉に、「そうだよね。」って、
心から癒されることはない。
その時の心の状態や相手との関係性によっては、
むしろ、傷つくこともある。
もちろん、相手が悪いわけじゃない。
自分でも持て余すくらいの、
複雑な思いが交差するのだ。
もちろん、何かに忙しくしている時は、
忘れていたり、笑ったりすることもある。
でも、根本にある淋しさや喪失感が、
無くなるわけじゃない。
私は、占星家だから、
星のメッセージを読み解くことや、
偶然に起こる、不思議なことを通して、
母が残してくれたものを感じたり、
記事に書くことで、癒される。
誰もが通る道なんて言われるより、
この日のエネルギーは、こうだよねって話す方が、
何倍も元気になれるのだ。
もう少し、自分の中で構想が固まったら、
星の遺言を本格的に
届けていきたいと思ってる。
