もうここ10年近く
私は近所の美容室に通っている。

 

こんなに長く
同じ美容室に通うのは
初めてじゃないかな。

 

今日もまた
そこに行ってきた。

 

 

 

その美容室は
先日移転したばかりなの。

 

以前のテナントを抜けて
オーナーさんの実家の
お母さんが営む美容室と
一緒になる形でリニューアルオープン。

 

オーナーさんは
瀬尾さんって言うんだけどね。

 

瀬尾さんのお母さんは
地元で長年美容室を営んでて

昔からあるお店。


建物も古く
決して今風ではなく
間違いなく昭和のかほり(笑)

 

ああ、昔の美容室って
こんなだったよね、って

思うようなお店。

 

 

 

予約時間に入っていくと
瀬尾さんのお母さんもいらして
あらー、みたいな感じで
出迎えてくれた。

しかもお母さんは
髪を洗ったばかりらしく
濡れた髪をタオルで拭きながら登場。

 

これ絶対
今時の美容室には
ない感じ(笑)

 

田舎あるある的な(笑)

 

私は元来田舎者だし
そういうの気にしないタイプで

そんなお母さんに
どうもー、と挨拶をして座る。
 

 

 

あれこれしてもらうので
私の滞在時間はいつも長い。

仮に朝イチで行っても
昼過ぎになっちゃう。

 

髪も仕上げに入る頃
奥からお母さんが出てきた。

 

手にはお盆を持っていて
お昼ごはん持って来たよー
と言う。

 

瀬尾さんのお昼かと思ったら
なんか私を見て
お母さんがにこにこしてる。

 

ハッとして

 

「えっ、私に?」

 

って言うと

 

お母さんが
うんうん、とうなずく。

 

「田舎のおばちゃんの味だけど
   食べてー」

 

って。

 

目の前に
お盆に乗った
お母さん手作りの焼きそばと
秋の味覚、柿が置かれ

 

今お茶持ってくるね
そう言ったお母さんが
私好みの濃いお茶を持って来た。

 

 

私はキツネに
つままれたみたいに
ぽかーんとしていた。

 

え?
え?
美容室でごはん?

 

 

 

すると瀬尾さんが言った。

 

「ウチ、母親がいる時は
   ごはん出ることがあるんです。
   お昼にかかったりすると。
   母親が忙しくて作れない時は
   出前取ったり」

 

「はぁ…」

 

私はまだぽかーん。

 

「自分が子供の頃なんか
   学校から帰ってくると
   空になった出前の器とか
   よく外に置いてありました」

 

お母さんは
お昼頃来たお客さんに
ごはんを食べさせて帰すことが
あるんだそうだ。

 

今も昔も変わらず。

 

息子のお客さんである私にも
自分のお客さんにするように
お昼ごはんを出してくれたのだ。

 

そんな状況を飲み込んだ時
急に胸のあたりに
あったかいものがこみ上げてきた。

 

 

 

髪が仕上がると
合掌していただきますをし
お母さんのごはんを
早速いただいた。

 

とっても美味しい
手作り焼きそば。

 

キャベツと人参ともやし
それに、しいたけと豚肉
上には紅ショウガも乗ってる。

 

なんか、こう
うれしくて、うれしくて
しみて、しみて。

 

添えられた柿も
とっても甘くて美味しい。

 

濃いお茶で
ランチタイムを締める。

 

また合掌して
ごちそうさまをした。

 

 

 

うれしかった。
本当にうれしかった。

 
顔が自然にほころぶ。

 

お母さんはもう
奥の部屋で
昼寝をしている頃とのこと

 

ありがとうと美味しかったを
伝言してもらうことに。

 
 

 

こんなの都会じゃ
絶対ないと思う。

 

いや、田舎でも
今時の美容室じゃ
ないと思う。

 

つか、これは
昔々からお母さんがやってきた

この美容室のやり方なのだ。

 

そして
そんなお母さんを慕って

近所のおばさんたちが集まってくる。

 

テレビがついていて
大衆食堂みたいに音が鳴ってるし

お世辞にもキレイとは言えないし
あちこちボロけてたりする
古びた田舎の美容室に。

 

SNSで云々かんぬん
なんかじゃねぇ
インスタ映えとか関係ねぇ

 

ひたすらあったかい
お母さんの心がそこにはあった。

 

 

 

ごはんを食べさせるって
しかも、お客さんにさ

 

フツーに考えたら手間じゃん
作るにしても、出前にしても
お金かかるじゃん

 

お金落としてもらっても
またお金かけることになるじゃん

 

いわゆる経費がかさむじゃん(笑)

 

でもお母さんは運んでくる。

ごはんですよ、と。

 

 

 

ものすごく尊いものを見た。

思い出しても
泣きそうなくらい
私は幸せだったよ。

 

お母さんのごはんには
お母さんの心が乗っかってた。

 

心を形にしたものは
それがどんなものでも
心を打つ。

 

 

 

瀬尾さんはぼくとつで
会話もいかにもな感じじゃないの。

 

私はそこが好きでね。
計算のない会話してくれるし。

 

そして、職人ですごくうまい。

 

居眠りしてると
そっとしておいてくれる。

 

我が家は3人とも
瀬尾さんにお世話になってて。

 

一度よその美容室に
変えたアンナぽも

納得いかず瀬尾さんに戻った。

 

とにかくうまい、って。

 

 

 

茨城の龍ヶ崎だけど
行ってみたいな、って方は

ぜひ。

 

移転して
瀬尾さんのご実家の美容室と
一緒になったリシェール

昭和のかほり漂う
私好みのただいまーな
こんな感じ。

 

 

電話で予約すると
場所を教えてくれます。

 

ホームページで
Google mapの地図も見られるし。

 

常総鉄道竜ヶ崎線の竜ヶ崎駅から
歩いて行けます
ちょっとかかるけど(笑)

 

車なら駐車場あります。

 

 

 

合う合わないも
あると思うけど

 

行って美容室の佇まいに
驚いてくださいな(笑)

 

冒険だな、ヲイ。

 

料金もリーズナブルだし。

 

都会派で
キレイでオサレな美容室が好き
って方には向いてません(爆)

 

ホームページはこちらです。

 

 

あと
ごはんが出てくるとは
限りません。
私も前回はごはん
出なかったです(笑)

 

 

 

ASKセオ美容室(旧・リシェール)

0297-94-0339

 

 

 

 

 

 

 

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