当たり前の毎日の中で、
大切なものは色褪せたかのように、
時々見えなくなる。

それがそこにあることさえ、
忘れてしまうことがある。

それがいつもそこにあるから、
なじみ過ぎて、
いつの間にか
感じにくくなることがある。

だから、思う。

フツーのなんでもない毎日が、
本当はとてつもなく素晴らしくて、
うれしくて、ありがたくて、
涙が出ちゃうほど
心震えるものなんだ、って。

ウツウツと過ごしている時は、
心を覆う雲が、
大切なものを
見えなくしているだけだって。



ほんの少し、
ほんのちょっとだけ、
ひとこと多く声をかけてみる。
やさしくしてみる。
目を見てみる。
触れてみる。

大切な人に何かしてみる。

時に、色々あって、
その人が大切だってことさえ、
忘れてしまうことも
あるかもしれない。

昨日という日を、
明日という日を、
ばっさりと切り捨てて、
今日という日を生きる時、
今、大切にしたいものが見えてくる。
今しかないなら、
今したいことが見えてくる。



ある人のお通夜に参列して、
ふと、思ったこと。