【宝塚】車椅子での観劇 | You and the Revue and the Musical

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宝塚やミュージカル、好きな音楽について綴っています。
誠に申し訳ありませんが、最近【話題に関係のないコメント】をいただくことがございます。
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大劇場の扉の横に何台かの車椅子がたたんで置いてあるのを度々見かけることがありました。車椅子でいらっしゃって、観劇を楽しまれる方がいらっしゃるとはわかっていましたが、まさか自分が車椅子を押して劇場に出かけるとは思いもよりませんでした。

ことの発端は「○日の公演をご覧になりませんか」と知人に声をかけていただき、う~ん・・・どうしようかしら?と考えていた時、ちょうど親戚の子から電話が入りました。
彼女は足の手術を受けてからのリハビリが順調で、時々友人に付き添ってもらい外出もしている、と元気な様子を話してくれました。
そこで「じゃ、迎えに行くから宝塚観る?」と言ってしまったのでした。
答えは「行くーーーーーーーっ!!」

言ってしまってから、はてさてどうしたものか? と思案しつつ、先ず「○日に車椅子の人を同伴で観劇するのですが」と劇場へ電話。
この時点で座席番号がわかっていれば伝えておくと良いようですが、座席は当日に・・・でもOKでした。

当日は一度はやってみたかった(嘘)、大劇場タクシー乗り付け。

スロープの場所、お手洗い・・・・通いなれた劇場だから大丈夫なはずですが、HPでも確認していました。でも意外にスロープは慣れないと上手に車椅子を押せないのですよね(^^;
チケットもぎり嬢に「お電話で連絡していたのですが・・・」と一声かけると、各フロア毎に担当があるのか先ずはエレベーター前まで案内され、それを降りるとそのフロアの担当者が待っていてくれる。次に入るべき扉担当の案内嬢がスロープなどもきちんと誘導して座席までついていってくれます。

連れて行った子は1~2歩はつたい歩きができるので、座席近くまで車椅子移動の後に席へは自力でたどり付き、車椅子は案内嬢が預かってくれて扉の横にちょこんと置かれるようです。
「お手洗いはすませられましたか?」「幕間はどうされますか?」「終演後は?」と細かくたずねてくれますので「必要があったらお声かけしてよいですか?」「終演後は他のお客様が退席されたら、お願いします」など希望を伝えれば周囲の状況を見ながら対応してくれます。

車椅子を押すのは初めての私より、たたみ方なんぞは実に手慣れていらっしゃるし、きめ細やかな心使いをしてくれました。

観劇した本人は入院生活のストレスが発散できたのでしょう、「もう大感激~!」とショーの中の曲を口ずさみながら楽しげでしたから、連れ出した甲斐があったというものです。

劇場をでる時にちょうど前にスーツ姿のスタッフと思しき男性がいらっしゃったので「今日は大変お世話になりました。おかげさまで楽しく観劇させていただきました」と伝えて劇場を後にしました。

公共施設では設備などのハードは最近ずいぶん整ってきていますが、設置が義務づけられたから仕方なく(急勾配のスロープって何?)という物があったり、ソフトが意外に不十分だと思われる場も多々ありますが、日頃何気なく目にしていた劇場スタッフさんのお仕事でしたが、夢の世界宝塚劇場にふさわしく、心地よくすごすことができました。

当人はご機嫌さんですが、えらい出費でトホホな私・・・(--;