Face Down : Rebornのリリックビデオ…これはちょっと哲学要素も入ってる感じがして解釈したくなるね。勢いで書き連ねるわ。

 

■「I」とは誰なのか

一般的にも、哲学的にも解釈できる歌詞。

「I」とは、Youではない(身体的に存在する)他の誰かなのか、Youの中にある「その人らしい(本当の)自分」なのか。わざと曖昧にし、聞き手の解釈を多様にしている感じ。聞き手に委ねるこういうところ、結構好き。

ドラマ「鍵のかかった部屋」の榎本のように無機質さが表に出ているそのひとを「You」と呼び、それ以外を「I」とした瞬間、急に自分の実生活での「You」に当てはまる人が浮かび上がってくる。聞き手の現実を巻き込みながら引き込んでいく。なんだこれ。

 

リリックビデオの0秒~10秒では灰色の人に、カラフルな影がさしている。

灰色。色のない、無機質な、光を遮る雲の色。

色のある方が、「I」。その人らしさ、多様性、光り輝くもの。

このことから察するに、内的な世界、哲学的な意味合いも十分に考えられるなあ。

Youにとっては、何らかの理由で「Youらしさ」を自分とは思っていない。認めていない。

でも他者からすれば、それも「You」であり、素晴らしいものだと思っている。

 

 

■君の秘めているものを知りたい

リリックビデオの26秒~では、灰色の人がカラフルに変わっていくと同時に、背景も灰色になる。

言わずもがな、Your secretsを指してるわけだけど、

「君の秘密を知りたいんだ」と言われると

「知られたくないから、信用してないから隠してるんだよ放っとけむかっ

みたいな気持ちも人によってはあると思うんだけど、

この曲の「I」はもうそれを見透かしてるというか、

無機質であるがゆえの痛みまで受け取ってますよね。

「You」に対して自分の価値観を押し付け、変化を要求しているのではなくて、

「You」自身が自分の判断で自分の魂を救ってほしい、そのために俺を使ってくれ、と言っているような気もする。

 

表に出ているYouと、それ以外の「I」。

この2者、相反する存在に見えて、痛みを抱える部分で根っこは繋がっているのかも。


暗闇から光へとステップアップする段階の立ち位置が違うだけで。

 

■たくさんの鍵

リリックビデオの30秒~は、たくさんの鍵が降ってくるけど、よく見ると鍵の種類が違う。

様々な鍵を使ってこじ開けようとしている、という深層心理みたいな解釈もできなくはないけど、様々な鍵があるんだけどその人には響いていない、気づいていない、という解釈のほうが私はすとんと落ちるかなあ。

 

■私の手を取って

リリックビデオの40秒、首を上に向けてるのなんで?と思ったら、手が上から差し伸べられてるのに気づいてるんだね。

「I」は暗闇を照らす光でもあると。

ここでオートチューンが用いられているのは、

「You」にとってまだちょっと現実味がない言葉だからじゃないかな。

 

ところで横道にそれるけど、Light up the darknessってBob Marleyの言葉か何かを引用しているんだろうか。原曲も「闇を受け入れ再び朝来る」とあるけど、逆にこれはなーんか繋がってる気がしない。

なんか、悪い奴らは暗闇の中で常に活動してる、それをさせないために、自分の存在によって暗闇を照らしつづけるんだ!みたいなエピソードがあった気が(不勉強で調べきれませんでした)

■本当の自分を捨てないで?

リリックビデオの1分~、オカピからこんな提起がありました。

さぁーて、腕まくるよね。笑

再生速度遅くしたり音絞ったり歌詞の文脈なんやかんやして辿り着いたのがこちら。

 

候補① 聞こえたまま

you get it, Don't stop to lose (who) you are and know and Do

you get it, Don't stop to lose (who) you are and know and Do

you get it, Don't stop to lose (who) you are and know and Do

you get it, Don't stop to lose (who) you are Tell me Tell me

 

(僕の言わんとしてること)伝わってる?

自分自身が何者かを捨てるために(暗闇で)立ち止まらないで。

 

(and know andってなに...?)

(Do / you get itって歌詞のはめ方カッコイイ)

(けど本当かわからない)

 

候補② こうも聞こえる

you get it, Don't stop you lose (who) you are and know and Do

自分自身を捨てるのをやめないで…?

 

歌詞の文脈と逆じゃんね?却下。

 

候補③ スロー再生したらこんなふうに聞こえる

フーギッ ドッストッピョルージュアー アインノーエーンドゥ

Forget don't stop close your eyes ain't no and do

 

めでたく迷宮入り。

 

候補④ 文脈的にそれらしきもの

Tell me, don't stop to lose (who) you are, ain't no mountain(high enough).

僕に言って、自分自身が何者かを捨てるために(暗闇で)立ち止まらないで。そこに(高すぎる)山なんてない。(と思うほど君のために何だってしたいんだ)
 
なんか、Light up the darknessでなんとなくBob Marleyを思い出してたので、
今度はMarvin Gayeかって一人でなってる(Ain't no mountain high enoughは名曲だから貼る)

 

 

でも結局1日もすればそのようには聞こえなくなる(チーン)


■TRIDENT8800CSという名の「過去」

リリックビデオの1分14秒~、このときにはもう灰色の人ではなくなってるね。

 

というか、なんでTRIDENTのグラフィックボード(しかもアスキーアート)の中を走ってるんだろう。

*グラフィックボードっていうのは、パソコンで画面に映像を映すための部品が並んでいる板のことです。普通にパソコンを使う分には、パソコン本体を動かすための部品が並んでいるマザーボードにまとめて搭載されてるのでわざわざ別で用意する必要はないんだけど、ゲーム画面や動画の質を上げる必要がある場合には、より高い性能のものを用意する人もいます。

いやいや、TVGA8800CSって調べたら1989年製だぞおい…

ちなみに64x4っていう数字のはグラフィックボードの中で、

256KBのメモリを増設して性能UPできる領域なんだけども…うーん。

なんか意味あるかなぁ。。。少しずつ性能上がってきたんだよ?とか。いや、さすがにこじつけだな。たぶんこの解釈はどうでもいい気がする。


てかキロバイトて。いまやてら・テラ・寺の時代なのに(素直にTBテラバイトと言えばいい)。

256って数字、ストリーミング解禁のときに嵐でも話題になったけど、もうストリーミングの曲数変わっちゃったしなぁ。

てかなんで古(いにしえ)のグラフィックボードなの…?

(調べたサイトにLegacyって書いてあったよ爆笑)


意味がなさそうなものほど意味がある気がしてしまうオタク、キニナル、キニナル…

 

(ここまで語っておきながら実はハードウェアは苦手)


赤や水色のオーラを纏った白い人の向かっている先は。

うーん、「過去」に向かっている、ともとれるし、

「扉の向こうにある秘密」、転じてその人の奥底にあるもの、かな。

なぜその人が無機質に振る舞うようになったのか、という意味では「過去」でもあり「秘密」でもあるか。

 

走ってる白い人は灰色の人と同一人物なのかしら?なかなかの逆三角形だけれども。

同じ、となるとちょっと唐突すぎるし、私の頭では次の歌詞にも繋がらなくなるなぁ。

もし別人ならこの白い人が「I」ということに?

秘密の裏側を知りたくて扉開けたんだから、そうか。

 

えっ、まだ1番なのに文字数足りない。

2番に差し掛かったところで、続きはまた次回。

 

リリース直後の感想は、コード進行云々について書いてます。こちらもどうぞ。