視点が入れ替わるたびに新たな事実が判明し、同時に新たな疑惑が浮かび上がる。なんの脈絡もない断片が次々現れ、恐ろしい速さでことが運んでゆく。
と、あとがきにある通り、もう疾走感半端ない!
どんどん変わる場面、どんどん進む内容、どんどん深みにハマっていく主人公に、読んでるこっちがニッチもさっちもいかない気分にさせられる。
ましてやこの主人公が、強くもなければなんもない
ただのサラリーマンで、子供が可愛くて、仕事にはまぁまぁの愚痴はあるけど、まぁしゃーねーみたいな、ただのサラリーマンのただのお父さん。
その主人公が、全くなんやかんやで巻き込まれまくる事件に読者のほうが、なんだ?なんだ!?の大混乱。笑笑
もう、どうしよーもないほどに追い込まれまくる。普通の人がやってる24みたい。ジャックじゃないと切り抜けられないよ。と、思いながら読んでたら、奥さんがまさかの。まさかの。そんな展開にこれ最も悪いのあんたの妻だよ。っていう。笑笑
なんか妻腹立ちます。色々。そんな一冊。