こんにちは。野菜ソムリエプロの飯田恵美子です。


今日はバナナのお話です。


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これを言うと私の年齢がばれてしまいますが、


バナナは、私が子供の時に病気になった時しか食べられない高級フルーツのひとつでした。今で言う「メロン」と同じ位置にいました。


何故なら、1963年に他の果物に先駆けてバナナは輸入が自由化されましたが、


それ以前は、今でも高級な台湾バナナしか輸入されていなかったのが原因でした。

 


確かに、あのねっとりとした食感の濃厚な甘みのバナナを食べたら、病気も治ってしまうほどの身体にやさしい果物だと、食べた時に感じました。


でも、今はリンゴやミカンよりも、日本人がたくさん食べる国民的フルーツとなりました。


物価の優等生とも言われて久しいですが、実は1年半ほど前にフィリピンなどのバナナ農園で新パナマ病という伝染病が蔓延して、農園が壊滅状態になっているというニュースが流れました。


その時は、「日本の食卓からバナナが消える!?」という噂も流れたほどですが、その心配は無用です。


実は、この新パナマ病という伝染病は、カビの一種でバナナの幹を腐らせてしまうのですが、


この伝染病が発生している場所が、標高0~200mのローランド(低地)で

発生しており、ハイランド(標高500m以上)では発生していないのです。


だから、日本はこのハイランドのバナナを今盛んなに輸入しております。


標高500m以上になると、栽培・収穫作業が大変ですが、昼夜の寒暖の差が激しいですので、濃厚な甘みとなり、クリーミーな食感となり大変おいしいバナナとなっています。


その分、栽培期間も低地よりも半年ほど長くなり、手間もかかりますので、

おのずと価格も高いです。どちらかというと、自分で食べるよりは、人に差し上げるバナナとなっています。


また私は、最近まで標高850mが一案高い栽培場所と思っていました。


ですが、なんと、最近標高1000m、1100mといったスーパーハイランドバナナが登場していることにビックリ!!


そんな高い場所でバナナが栽培できるのかという疑問を覚えつつ、バナナが美味しくなるのでどんどん高い場所になっているのかなとも思いながら、

標高1000mで育てられたバナナを食べる機会がありました。 


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ひと口食べてみたら、いつも食べているバナナと比べて、豊潤な香りとぎゅつと甘みが凝縮したような濃い甘みが口の中に広がり、至上なバナナ感がありました。


で、そのバナナの商品名がなんと「雲の上のバナナ」と名付けられていました。


なんて素敵な名前が付けられているんだろうと思ってしまいました。


さらに、その「雲の上のバナナ」よりも100m高い1100mで育てられた

同じくスーパーハイランドバナナ「頂」が登場!!トロリとしたクリーミーでスイーツのような味わいに再びとりこになってしまいました。


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このように今フィリピンでは、日本人の味覚に合わせたプレミアムバナナが高地で栽培されています。


是非バナナ売り場に行かれましたら、どこの国からやってきたか、ローランドかハイランドかスーパーハイランドバナナかどうか確認して、食べ比べをしてみるのも楽しいかと思います。


また、バナナの新しい味に出会えます!!


最後まで読んでいただきありがとうございました。


野菜ソムリエプロ

飯田恵美子