ご無沙汰していました。
皆さん元気にしているでしょうか?
気づけば最終更新日から三週間近く経ってました・・・。
時間が経つのが最近とても早いんですが、
年をとったせいなんでしょうか?
さて、世間はお盆休みがそろそろ終わろうかというところ。
世間の流れに影響を受ける当ホテルでは
人々が東京を離れ帰省や旅行に行くことから
毎日がひま・ひま・ひま・ひま。
ここ一週間の平均稼働率は50%台!
うちのホテルは600室なので300室しか売れていないということ。
(ちなみに普段は90%近くです)
そんな火曜日の夜、今日も暇だな~と思いながら
定時である22時をそろそろ迎えようかという頃。
先輩社員がある一本の電話をとりました。
「お電話ありがとうございます。
・・・・・・え?240室ですか??少々お待ちください。」
その言葉を聴いていた他の社員の視線を集中的に浴びながら彼は言いました。
「飛行機が飛ばなくなったらしいんだけど、今から240人受け入れていい?」とのこと。
当日の責任者は若干25歳の当ホテル副支配人。
彼は一瞬の間を置いてこう言った。
「よし、240人ラックレートで取れ!!!!」
ラックレートとは、通常料金の事。
普段はインターネットで割安販売をしたり会員料金で割安販売をしたり、と
通常料金(ラックレート)を基準に割安プランを考えるのです。
部屋がよく売れる日はラックレート、もしくはラックレートに近い料金で販売し、
売れない日は割安プランを大量に販売して売上を確保します。
お盆といえば、売れない日。
しかしながら、航空会社としては22時から240人が泊まれるホテルを探すだけで一苦労。
ホテルの手配以外にバスや食事の手当てもしなきゃいけないからね。
そんな都合を私達も理解しているので、
早速強気にラックレート販売の交渉開始♪
航空会社からは即OKの返事が!!!
「よ~し、みんな!!今日はAM3:00まで残業だーーー!!」
副支配人のこの言葉に社員全員が居残り決定!
しかしながら、300万近い売上に社員全員がうはうは状態で、
誰一人として嫌がることなくみなが活気に満ち溢れていました。
そんなときにとある外線の電話が。
「Hello?~~~~~」
韓国からの電話がかかってきた---。
どうやら飛ばなかった飛行機の乗客の家族からかかってきた電話だったらしい。
私達は一気に凍りつく。
なぜなら私達のホテルはビジネスホテル。
外国からのお客様もいる事はいるが、240人の外国人が混乱状態でホテルに送られてくる。
その状況に対応できる英語が話せる社員は3人しかいない。
っていうかその前に乗客の韓国人が英語話せるのか???
・・・・・ちょっと地獄が見えた瞬間です。
よくよく考えてください。
どこかの国から韓国に飛ぼうとしていた飛行機が
何らかのトラブルで日本に降り立った。
乗客は旅程が変わるわ疲れているわで殺気立っている。
しかも降り立った国は敵意さえ抱いている日本。
当たり前だけど日本円なんか1円も持っていない。
24時半にホテルに到着し、翌朝5時半にはホテルを出発しなければならない。
このお客様たちをスムーズにチェックインさせ、チェックアウトさせ、
それぞれの家族に電話をさせ、5時半に見送る。
トラブルなしにこれを乗り切る自信がちょっと失せました。
しかしながらホテル内で英語を一番操れるのは私。
私がなんとかするしかないのです。
300万の売上にうほうほしている副支配人をよそに
現場の混乱対策担当の私はそそくさと英語の案内板を作成しはじめました。
チェックアウト方法や電話の使い方、ルームキーの使い方、
目覚まし時計のかけかた等々。
普段はこれをチェックインの時に口頭で伝えるんですが、
一気に来る240人を3人でチェックインしなければいけないとなると
一人ひとり説明をしている暇はないのです。
案内板を作成する傍らで、新入社員に航空会社専用チェックインカウンターを作るよう指示。
先輩社員にはチェックインに必要な備品をかき集めてもらうよう指示。
同期の女の子には部屋決めを依頼し、
お金のことは副支配人に全ておまかせ☆
相互の連絡を密に取りつつ、チェックインの時間を迎えました。
飛行機に乗ってた誰が泊まりに来るのかわからない状況で、
家族などからの外線電話も的確に繋がなくてはならないわけだから
部屋へのお通しは正確に行わなければならないのです。
ただでさえイライラしているお客様に手間取ると
大声を出し始める可能性があります。
そうすると他の宿泊客への迷惑にもなりかねるので、
現場担当責任者としてはオペレーションに力を入れるわけです。
約40分かけて240人のチェックインを完了☆
その後の小さな仕事を細々と終わらせ、無事に一大仕事終了!!
時計を見てみれば既にAM2:30!
でも約3時間で300万の売上ですよ。うほうほな気持ちはそう簡単に収まることもなく、
その後空いてる客室でAM5までみんなで酒盛り!!
そして皆そのまま空いてる客室を勝手に使い
ホテルにお泊りしました。
歯ブラシもトイレもお風呂もあるから、こういうときホテル勤務は得だなと思います。
ここだけの話、飲み会後に客室に泊まることもあります。
そんなわけで、事件というわけではないですが、
この夏最大の出来事であったことは間違いなし。
今後も飛行機飛ばなくならないかな~と心の奥底で願っています。
