古神道4 (一部用語説明) | 獨と玖人の舌先三寸

古神道4 (一部用語説明)

その後――
古来からある神殿の形式や祭礼の様式・儀式に加え、
奈良時代頃から、仏教や仏教建築の形式や儀式の影響を受け、
平安時代には、道教の陰陽五行思想を神道に取り入れ、陰陽師と陰陽思想が台頭し、そして現在の神社神道にもその陰陽五行思想が存在します。
鎌倉時代後期以降、古神道と仏教や密教が習合した山岳信仰である修験道などが誕生し、
江戸時代には儒教と習合した儒教神道も生まれました。

近代から現在の神道は、一般に“八百万の神”と称されるように古神道は不可分であり、様々な物体や事象に宿る神が信仰されているため、アニミズムと同一視される事もあります。ですが、現在の神社神道においては依り代となるものを一定の範囲に限定しており、神籬(ひもろぎ)や磐座(いわくら)は玉垣になり、鎮守の森は御神体として扱われなくなりました。
これは、神社神道では“万物に神が宿っているわけではない”という点でアニミズムとは異なっているとも言えてしまうのです。



●補足――
※尊(みこと)――日本神話にある人格神(人と同じ姿形、人と同じ心を持つ神)。
※御霊(みたま)――尊以外の神。個々の魂が寄り集まったものとしての神霊の形。

※魂 ・御魂(みたま)――個々人の命や人の心の態様。神の心の態様。
※荒御魂(あらみたま)――荒ぶる神。
※和御魂(にぎみたま)――神和ぎ(かんなぎ)といわれる安寧なる神。 以上、四魂。

※神代 ・上代(かみよ ・かみしろ)――現世における神の存在する場所。日本神話の神武天皇までの、現世にも神が君臨した時代を指す時は上代もしくは神世(かみよ)。
※神体(しんたい)――古来から存在、神が常にいる場所、神そのものの体、比較的大きい伝統的な神の宿る場所や物。
※神奈備(かんなび ・かむなび ・かみなび)――神名備 ・神南備 ・神名火 ・甘南備とも表記。神が鎮座する山や隠れ住まう森。
※磐座(いわくら。磐境(いわさか))――神が鎮座する岩や山、または神域や常世との端境。
※神籬(ひもろぎ)――神が隠れ住む森や林、または神域や常世との端境。神社神道においては儀式としての神の依り代となる枝葉。
※御霊代(みたましろ。依り代(よりしろ))――代(しろ)とは代わり。上記のほか神が一時的に降りる(宿る)憑依体としての森羅万象を対象とした場所や物。
※巫(ふ、かんなぎ)――神降ろしのことで、神の依り代となる人(人間への憑依)。