忘れる順番 | That's where we are

That's where we are

the Church of Broken Pieces
(アメリカ救急医の独り言と二人言)

マリワナ入りのお菓子を食べて

動悸がするとか、目眩がするとか

勉強している者は個人的な経験がなくとも

そんなん当たり前やん、と思うのですが

 

「自分の名前が思い出せないほど

混乱している(confused)の」と申し送りする同僚

 

「それ、おかしくない?」

申し送り中、突っ込む私

 

「どんなお菓子を食べたか、ちゃんと言えるのよね」

 

Yes

 

「いくつ食べたかも、はっきり言えるのよね?」

 

Yes

 

「どうやってここまで来たかもいえるのよね?」

 

Yes

 

「なのに、自分の名前が言えない?

それは覚えていないフリしてるのよ」

 

様々な理由で意識が混濁していても

痴呆が進んで、色々忘れても

自分の名前って、なかなか忘れないもの

 

細かく状況説明できる人が

自分の名前を憶えていないわけがない

 

患者の部屋へ入って行って

グースカ眠っている患者を起こした

 

Hey, how do you feel now?

 

「食べたのって、マリワナ入りブラウニーだったよね?」

「ブラウニーじゃなくて、マリワナ入りグミです」

「どこで売ってるの、そんな物?オンラインで買ったの?」

「友達から貰いました」

「全部食べちゃった?まだ持っている?」

「いや、残りは捨てました」

 

目つきがちょっとトロンとしているものの

はきはき答える患者

 

「えっと、あなた、名前はなんだっけ?」

 

すると

 

「あっ、目眩が...」

いきなり目を閉じ、頭を抱える患者

 

はぐらかす絶妙なタイミング(笑)

 

「あなたの名前が何であろうがいいけどね

もうそろそろ起きて、帰んなさい

ここからどう家に帰るか分かる?」

 

部屋から出ると、隣の部屋から

レジストレーション係の人が出てくるところだった

(名前、生年月日、保険等の情報を入力する人)

 

「ここの部屋の患者ね、コンピューターに

まだちゃんと情報がはいっていないから

訊いといてね」

「もう情報は入力されていますよ

名前はJohn Doe(名無しの権瓶)ですよ」

(身元不明の患者に使う一般名です)

 

名前が名無しの権瓶なわけないやん汗

 

患者は観念したのか

レジストレーション係にそれらしき名前等

個人情報をで述べていました

 

Discharge to home. 

 

 

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