嵐の前兆。




シェアハウスである我が家の電話は、当然共用である。

どうせ携帯があるからと誰にも番号は教えていなかったのだが、
(そもそも自分も番号を知らない)

ある日の午後10時頃、突然家電に私宛の電話がかかって来た。


取ったのはハウスメイトの一人だが、

ドイツ語でも英語でもさっぱり意思の疎通が出来なかったらしく

「誰か分からないけど貴方の名前を繰り返してるわ」

と電話を投げてよこされたのである。




もしや、日本から・・・・・・?





と一抹の不安が頭をよぎる私。

よく考えれば母もこの番号を知らないのでそんなことはありえないのだが

わざわざ家電にかけてくるということは、何か緊急事態だろうか・・・・

しかし祈るようにして受話器を握りしめた私の予想とは裏腹に

直後スピーカーから

「ハロー、もん!私、スージーよ!(英語)」


と予想外に暢気な声が響いた。






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・誰だっけ?









頭にクエスチョンマークを100は浮かべながら、かろうじて

「・・・えっと、どちら様で?」

と返す私。

こんな夜に家電にかけてくるような知り合いなどいないし、

わざわざ英語で喋ってくる以上、相手は日本人でもないだろう。

一体私は誰と話しているんだ?と混乱する私をよそに、

スージーと名乗った彼女は拙い英語で事情を説明し始めた。

彼女が言うには


・ 最近アルメニアからドイツに越して来て、外国人の友達を作りたいと思っている

・ ある人が「この番号にかけたら日本人が出るよ」と教えてくれた

・ 明日会っていろいろな話をしたい

・ とりあえず貴方のフェイスブックを教えてくれ


とのことであった。






・・・・・・・・・・・・・・・・・いや、なんだって?





胡散臭いことこの上ないのだが、

私の名前と番号の流出元だけはきちんと押さえておきたい。

電話では埒が明かないので、結局翌日ランチをすることで話が纏まった。




・・・・・・・・・これが私と謎の少女スージーとの出会いである。





(続く)





こちらもよろしくお願いします↓

知らないと失敗するドイツ観光の常識?ドイツで生き残るための9ヶ条

ドイツ旅行前に知っておくと面白いドイツの◯◯ランキング14部門!