スペインでの研修も、まだ2日目。
私は大学を卒業していないため、日本では当たり前に思える「OL(オフィス・レディー)」という道も、スペインではなかなか開かれていないのが現実です。

だからこそ、今回いただいたこの機会を、私は絶対に無駄にしたくありません。

初めて見る景色、初めての業務

今日は会社が所有している観光客向けアパートや、倉庫、駐車場の場所などを見に行きました。
スペインの街並みは、日本とは全く異なり、黄土色の石畳に囲まれた独特の景色。

一瞬で記憶できるほどシンプルではなく、見るものすべてが新鮮で、驚きの連続です。

とてもすぐには覚えきれないので、特にお客様への案内に関わる場所は、写真を撮って記録に残すようにしています。

覚えることだらけ。でもやるしかない。

現在担当している仕事は、以下のような内容です:

オンライン予約の対応

清掃管理

データ入力・管理

メッセージ対応(お客様とのやり取り)

ただ、実際の現場ではまだまだアナログな部分が多く、エクセルへの手入力作業や、物件ごとの社内用語、PMS(宿泊管理システム)の操作など、覚えることが山のようにあります。

「やらなければならないこと」は頭で分かっていても、何を優先すべきか迷ってしまう。
情報整理に時間がかかりすぎて、緊張からパソコンのタイピングすらうまくいかない……。

でも、それでも進むしかないんですよね。

そして、突然のハプニング

そんな緊張感のなか、今日はまさかの出来事が。
オフィスに突然、巨大な黒いゴミ袋を抱えたアフリカ人男性2人が飛び込んできたのです。

どうやら、ストリートで違法販売をしていて、警察から逃げてきたとのこと。
彼らは「荷物を置かせてくれ!」と頼み込み、ドアが開いていたのを見て、そのまま入ってきてしまいました。

東ヨーロッパ人の上司は冷静に「ここには置けません。外に置いてください」と対応。
でも、その表情からは驚きと緊張がにじみ出ていました。
何か起きたら大変ですからね。

上司は私たちに「暑いからドアを開けていたら、こんなことになっちゃった」と少し笑いながら言いましたが、内心はかなりヒヤッとしたに違いありません。

経験が「第2章」になるように

そんな一日を経て、私は新しいスペイン人男性スタッフと共に、上司へ質問しながら、仕事をひとつずつ学んでいます。

まだまだ始まったばかりですが、この経験は、きっと私のスペイン生活における「第2章」の始まりになるでしょう。

挑戦の毎日だけど、だからこそ一歩ずつ、大事に進んでいきたいと思います。