本日は最高気温が30℃と真夏日和になるでしょう…



『んぁ!?30?!ふざけんなよ~溶けるっつーの!!』



母『ほら!!何してんの?部活でしょ早く行きなさい』





『っるせ~な~(-ε-)何が悲しくてこのクソ暑い日にわざわざ高校いって暑いことしないといけないだし……』




『はい②分かったから早く行きなさい!!』





『わかってるよ!!後5分したら行くから!!』






『お弁当ここ入れとくね!!』





『んー( ~-~)ノシ』





『んじゃお母さん仕事行くから、後よろしくね』



『へいへい』






【ガチャッ………バタン】



『あ~……やっと行ったよ…オレの母さんは何であんなうっさいんだろ…(-ε-)全然ゆっくり出来ないし』






【ガチャッ】




『携帯、携帯……』




『テーブルの上だよ』





『あ、ありがと!んじゃ行ってきま~す』



『は~い』



【ガチャッ…………バタン】







『あぁあ……練習行くか……』






【ガチャッ】






『今度はなに!?』




『チャリ鍵がなくて……』




『しらん。』




『んじゃ、オレ練習行くから……いってき~』



【ガチャッ……】




『え~Σ(´Д`;)一緒に探してよ~』



【バタン】





少しだけ涼しい階段を降りて青年は自転車に乗った。



『あっち~な~(;´д`)』




そういって青年は制服の胸ポケットからiPodを取り出しイヤホンを耳にはめた。

ランダム再生ボタンを押すと一曲目はEvery Little Thingのスイミーだった。


『いいね~♪』青年はそう小さい声でつぶやくと自転車を走らせた。





青年は木や家の影に出来るだけ入りながら学校へと向かった。




まだ朝の7時だと言うのに外はとても暑く、仕事へ向かうサラリーマンや車が赤信号で止まっている青年の前を行きかっていた。










家を出て20分
青年は学校の駐輪場についていた。
まだ練習前だというのに額には少し汗をかいていた。




【ガチャン】
【カチッ】



自転車を止めて鍵をかけると空中に鍵を投げながら部室に向かった。



【ガラッ、ガラガラガラ】


砂が入り込んで開きにくくなった部室のドアを開けて青年はiPodにイヤホンを綺麗に巻いて胸ポケットにしまい、自分の席に着いた。

どうやらみんなは、まだ来ていないみたいだ。


【ガラッガラガラガラ…】


携帯をいじっていると
キャプテンが入ってきた。


『いや~あっちーなー』



そういいながら右手にはアイスが握られていた。





彼は野球部のキャプテンでポジションはキャッチャー
たまに皆から反感をかうが、いざという時は皆を導いてくれると言う一面を持っていた。

名前は、山崎 拓郎



『いやー本田君、今日も早いね~』




『母さんがうっさくてさ…言われなくても行くっつの』




『良いお母様じゃないか~』




『そうか?(笑)』





【ガラッガラガラガラ】




『うん……うん……わかったよ!!…………あいよ………んじゃね…』



電話をかけながら入ってきた彼の名前は木下 吉夫 ポジションはピッチャー
縦に大きく曲がるカーブを得意とする。

性格はKYだけど、友達思いの良いやつだ。



『あぁ~あぢーね~』



『電話誰?女か!?(笑)』






『ちげーよ、菅谷が今日バスケしようぜ!!ってうっさくてさ…』






『んだよ…菅谷かよ…ってかあいつホントにバスケ好きなんだよな(笑)』





【ガラガラガラ】


【シャンシャンシャンシャン……】←イヤホンからの音洩れ

『おぉ!!石川(^▽^)ノ』




『ん』

そういってガムを噛みながら石川は右手だけ軽く上げて挨拶をした。

どうやら木下の表情をさとって、雰囲気で挨拶をしたようだった。


イヤホンを外し乱暴にかばんの中にしまった。


『おい、石川、分かってると思うけど練習前にはガム捨てとけよ』




『りょ~かい』


彼の名前は石川 一郎
ポジションはライト

性格はめんどくさがりやだが、何だかんだ言って練習にはちゃんと参加する良いやつだ。





『おい石川、菅谷に誘われたんだけどさ、今日午前中の練習おわったら一緒にバスケしね~?』






『こんなクソあち~なか練習した後にバスケをやる体力とやる気はのこりません。』



『んだよ……本田!!お前は?』





『ん~……アイスおごってくれるなら(笑)』




『よし!!乗った(^O^)g』




『交渉成立(☆ ̄▽ ̄)』



………つづく。