ごきげんよう♪
お客様とつながる文章づくり
ライター*うちはしまいこです。
ウルトラマンの日ってあるんですね!
息子が小さかったころ
テレビではウルトラマンや
仮面ライダー、戦隊ヒーローが
大活躍していました。
オダギリジョーとか杉浦太陽くん
などなど……主人公が
イケメン俳優さんたちで
子どもの番組というより
むしろお母さんたちのため……
みたいな番組に変化し始めた時期です。
いろんなフィギュアを
おじいちゃん、おばあちゃんに
買ってもらっては喜んで
遊んでいました。
私はというと、もっぱら
絵本を買う担当。
息子が欲しがる
怪獣図鑑や仮面ライダー特集、
ウルトラマン大集合といった
本に絵本をまぎれこませてました。
夜寝る前には「読んで~」と
本を自分で選んで持ってくるのですが
せがまれるのは、怪獣と
ウルトラマンと仮面ライダー……。
怪獣の特徴やら
ウルトラマンの必殺技やらが
写真と共に踊るページを前に
「どこを読むんや??」
と戸惑いつつ、毎晩ベッドの中で
音読するのがルーティンに
なっていました。
「どちらかというと、物語の
絵本を読み聞かせたいんだけどなあ」
と当時は思っていたものですが
そんな体験が、お役に立つ機会が
20年以上過ぎて巡ってきたことが
ありました。
ある講座で「本」にまつわる
お話をしたときのことです。
レジュメの用意をしながら
ふと思い出したのは
息子に本を読み聞かせていた
当時のことでした。
そして気がついたんです。
絵本を読み聞かせることは
その本を読んでほしいとか
本が好きになってほしい
とかっていうことの前に
一冊の本をはさんで、親子で
一緒の時間を過ごしたことそのものが
大切な出来事であり、思い出なのだと。
それは、まぎれもなく
子どもにはお母さんの愛情を
受け取るという体験で、
お母さんには子どもに
あなたは大切な存在だという
想いを伝えていた時間。
本じゃないんだ。
体験こそが宝物なんだ。
そんなお話をお伝えした講座では
終了後、お一人の受講生さんが
近づいてこられ
「私も母に絵本を読んでもらっていた
時間を思い出して、涙がでました。
本ではなくて体験、大切な気づきを
ありがとうございました」
そんな言葉をかけてくださいました。
モノに共感はしづらいけれど
同じような時間を過ごした体験は
どんな人とでも共感しあえるし
言葉も心に届いていくものです。
商品やサービスを売り込むのではなく
そこに生まれる時間や体験、想いを
届けていけたらいいですね。
20数年前に毎晩、毎晩、音読した
怪獣の特徴や仮面ライダーの必殺技は
すっかり忘れてしまったけれど
目を輝かせて聴きながら
「もう一回、もう一回読んで!」
とせがんできた息子の声と時間は、
今も忘れることのない
大切な思い出の宝物になってます。
はじめましてのお出会いの方に……
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