泊まり客 | いまのしゅんかん

泊まり客

 

ロスキレで会った、日本在住の友達が、昨日北ユランからコペンハーゲンに移動し、夕方中央駅でピックアップしてコペンヒルなどを案内し、我が家に泊まり、今日デンマークを発っていった。

昨日の午前中は天気が悪かったが、コペンヒルに着いた頃から天気が良くなり、そのあとReffenに移って夕飯を食べたのだが、最後の最後で晴れてよかった。

ロスキレフェスティバルは、最も最悪な天候だった2007年に比べれば多少マシだったとはいえ、その年に次ぐ悪天候だったらしく、毎日一度は土砂降りに遭ってたそうで、ショッピングセンターで、高額だったとはいえ長靴を買って本当に良かったと言っていた。

この湿気も、彼女がデンマークに住んでいた15年ほど前の頃にはなかったと。

 

彼女が日本に本帰国して13年たち、それから再就職、結婚、出産、転職と様々な人生のイベントを経てきているので、その話が興味深かった。

結婚したとはいえ、ご主人の経済力に決して頼ることはなく、当初は自分で購入したマンションに家族で住み、かなりの年の差婚だけに近い将来は完全に自分だけが大黒柱になることも覚悟し、仕事でスキルの研鑽もしており、感心させられる。

子育てを楽しんでいるのも、FBで伺えてたり。

 

ご主人が海外に単身赴任しているので、彼女がフルタイムの仕事をしながら二人の子供をワンオペで育てており、時々若い子に、キャリアを追求するのと、子育てを両立するのって大変じゃないですか?と聞かれるらしい。

だけど彼女は、大変だけど楽しい、と答えるのだそうだ。

子供を持つことによって仕事が制限されることもあるけれど、子育ては予想しないことが起きるから、それが楽しいと。

 

友達と最後に会った2017年まで、私はアウトドアのアクティビティをほとんどやってなかったので、ここ数年の私の活動に驚いており、私が、「前からアウトドアに興味があったけど、娘はメトロポリタン的志向だから街ばかり行ってた。」と言ったら、友達が、むしろ娘がいなかったらそういう体験をしなかったのかもね、と言ったので、そうか、、、確かにそういう考え方もあるなと思った。

 

子供のせいでできなかったこともあるけど、子供がいたから経験できたものもたくさんある。

裁縫も大嫌いだったのだけど、娘が入園した日本の保育園ではクリスマスプレゼントは手作りと決まっていたので、苦手だったミシンでリュックサックを作ったことを契機に徐々に縫い物もやるようになった。

この経験がなければ、彼との結婚式にドレスを手作りするという発想も生まれなかったと思う。

 

ファステラウンは、ほぼ毎年衣装を手作りした。8歳と9歳のかぶりものの反省を生かして10歳のときはお股のところもフードのところも完璧なカンガルーコスチュームを作った。

 

少子化なのは将来への不安が原因かもしれないけど、問題を回避するよう備えるよりも、逆に何が起きても対応できる力を強化することの方がずっと重要だと思う。

その友達は、人生で何度も難問に対峙してきたけど、その都度乗り越えてきているから、きっとこれからも大丈夫な気がする。

 

困難を楽しむ人と一緒にいるのはすごく楽しい。