FIFAの公式Webサイトに掲載された松田選手逝去の記事 (http://www.fifa.com/aboutfifa/organisation/president/news/newsid=1486452/index.html ) の翻訳です。



FIFA President Joseph S. Blatter has written to Junji Ogura, President of the Japanese Football Association, to express his sadness at the death of Naoki Matsuda.

FIFAのゼップ・S・ブラッター会長が4日、松田直樹選手の訃報を受け、日本サッカー協会の小倉純二会長にお悔やみの書簡を送った。




The 40-times capped defender, who was just 34, passed away earlier today, two days after suffering a heart attack during training with his third tier club, Matsumoto Yamaga. He was a much-loved figure in his homeland, and played in all four of Japan's matches as they achieved a historic place in the last 16 at the 2002 FIFA World Cup? on home soil.

日本代表チームのDFとして40試合に出場した松田選手だが、現在所属する3部リーグの松本山雅FCでの練習中に心臓発作に見舞われ、2日後の今朝早くに亡くなった。34歳だった。日本での人気は高く、母国で行われた2002年のFIFAワールドカップでは全4試合に出場。ベスト16進出という歴史的快挙を成し遂げた。




Upon learning that Matsuda had lost his brave fight for life, Blatter was quick to convey his condolences, writing: "It is with a sad heart that I write to you today, having learned of the tragic passing of Naoki Matsuda ? the legendary defender of the national team of Japan.

松田選手が闘病の末に亡くなったという連絡を受けたブラッター会長は、書簡の中で「日本代表チームの伝説的ディフェンダーであった松田直樹選手の急逝を知り、このような書簡を記すことが悲しくてならない」と述べ、速やかに哀悼の意を伝えた。




"On behalf of FIFA and the worldwide family of football, I wish to extend our condolences to you, to the Japanese football community and, most importantly, to Naoki Matsuda's friends and loved ones. Please let them know that today the football community stands by their side."

「FIFA、ならびに世界のサッカーファミリーを代表して、日本サッカー界に、そして誰よりも、松田選手のご友人、ご家族にお悔やみ申し上げたい。そして、今日のサッカー界が見守っていることをお伝えしたい。」




34歳。まだまだ大好きなサッカーを続けたかったことでしょう。いつも本音が丸出しで子供みたいな松田選手が私も好きでした。悲しすぎます。



日本サッカー界が世界への扉を開いた黄金世代の中心選手として、松田は私たちに多くのカタルシスを与えてくれました。


ご冥福をお祈りいたします。

【課題文58】の解説・訳例と【課題文59】

テーマ:

【課題文58】
The Gunners' best moment came late on, when Nicklas Bendtner had a shot blocked on the line by Michel Salgado.


【訳例】
終盤にようやく最大の好機を迎えたアーセナルだが、ニクラス・ベントナーのシュートはゴールライン上でミシェル・サルガドにブロックされた。


【解説】


best moment
直訳すると、「最良の瞬間」ですが、この文脈なら、「最大の好機」あたりが良いでしょう。


come late on
「終盤にやってくる」


…, when
…の内容を表し、「その時」を意味しますが、あまり明示的には訳出されません。


have a shot blocked
「シュートをブロックされる」。have が目的語 (この場合はa shot)の後に動詞の過去分詞形を伴う場合には、「…を…される」という意味を作ります。shot は、日本語の「シュート」に相当する名詞です。多くの人がイメージする shoot は、「シュートを打つ」という意味の動詞ですが、サッカーではあまり使われません。


on the line
「ライン上」ですが、この文脈では当然「ゴールライン」です。


【課題文59】
By then, Blackburn had been reduced to 10 men following Steven Nzonzi's two-footed challenge on Laurent Koscielny.

【課題文57】の解説・訳例と【課題文58】

テーマ:

引き続き、4月2日に行われたアーセナル対ブラックバーン戦のレポートです。


【課題文57】
Arsenal's Premier League title aspirations suffered a significant setback as 10-man Blackburn battled their way to a deserved point.


【訳例】
10人で奮闘したブラックバーンの前に勝ち点3を取り損ねたため、アーセナルはプレミアリーグの優勝争いから大きく後退した。



【解説】

Premier League title aspirations
直訳すると「プレミアリーグタイトルへの努力」ですが、日本語として訳すには、訳例のような感じが自然でしょう。


suffer a significant setback
直訳すると「大きな後退を喫する」ですが、日本語としては、setbackを動詞化した方が自然な仕上がりになりそうです。


as ...
この文脈では、becauseと概ね同義と考えて良いでしょう。


10-man Blackburn
「10人のブラックバーン」。本来なら11人ですが、退場者を出したためです。


battle their way to ...
「努力して...に進む」


a deserved point
「価値ある勝ち点1」。pointは「得点」ではなく「勝ち点」です。


なお、as以下の内容は、正確に言えば、「10人のブラックバーンが努力して勝ち点1を手にした」ですが、訳文では主語を「アーセナル」に統一しているため、原文とは大きく表現が異なります。主語を統一した方が和文として自然な流れを生成できるだろうという私の判断によるものです。



【課題文58】
The Gunners' best moment came late on, when Nicklas Bendtner had a shot blocked on the line by Michel Salgado.

【課題文56】の解説・訳例と【課題文57】

テーマ:

引き続き、4月2日に行われたアーセナル対ブラックバーン戦のレポートです。


【課題文56】
These are not the only statistics that will cause Gunners boss Arsene Wenger discomfort.


【訳例】
ベンゲル監督にとって手痛いデータはこれだけではない。



【解説】


- These are not the only statistics

直訳すると「これらは唯一の統計データではない」となります。しかし翻訳時に、「これは」とか「これらは」という主語を立てると、「いかにも中学生が乏しい知識を総動員して精一杯訳しました」という感じがして非常に稚拙ですので、通常は主語を変えます。


その際、課題文のようにbe動詞を使用した「S is C」という構造の文であれば、通常なら「SはCである」と訳すところを、「CはSである」という具合に逆にして訳すと、自然な文にまとまる場合があります。



- cause Gunners boss Arsene Wenger discomfort

cause は2つの名詞句を目的語(Object = O)に取ることができ、「O1にO2をもたらす」、つまり、「ベンゲル監督に不快感をもたらす」という意味になります。


ただしcauseの主語は statistics という無生物ですので、直訳すると、「統計データがベンゲル監督に不快感をもたらす」という奇妙な日本語になってしまいます。


ここを「ベンゲル監督にとって手痛いデータは...」という自然な日本語に変換するのが、翻訳者の重要な仕事です。


Gunners がアーセナルの愛称であることはもうお馴染みでしょう。



【課題文57】
Arsenal's Premier League title aspirations suffered a significant setback as 10-man Blackburn battled their way to a deserved point.

【課題文55】の解説・訳例と【課題文56】

テーマ:

引き続き、4月2日に行われたアーセナル対ブラックバーン戦のレポートです。


【課題文55】
But falter they did and, as a consequence, they now find themselves seven points behind United - albeit with a game in hand - and contemplating the very real possibility of a sixth successive season without silverware.


【訳例】
しかし、残念ながらドローという結果に終わり、ユナイテッドよりも消化試合こそ1つ少ないものの、勝ち点差は7に拡大。6シーズン連続無冠の可能性がいよいよ現実味を帯びてきた。



【解説】


falter they did
falterは「つまづく」です。they faltered でも同じことなのですが、語順を変えることで、「つまづいた」という感じを強く打ち出しています。


as a consequence
「結果的に」。as a result と同じです。


find themselves seven points behind United
「ユナイテッドとの勝ち点差が7になる」。find oneself というのは、「自分自身の立場が...であることを知る」という意味で、訳す必要がないケースがほとんどです。


albeit with ...
「...であるものの」。


(have) a game in hand
直訳すると、「手持ちの試合が1つある」で、「消化試合が1試合少ない」ことを意味します。


contemplate
「予想する」、「予期する」。


a sixth successive season without silverware
「6シーズン連続のノータイトル」。silverware は「銀器」ですが、スポーツ記事では、優勝チームに与えられる楯やトロフィーも意味し、ひいては「優勝」そのものも意味します。



【課題文56】
These are not the only statistics that will cause Gunners boss Arsene Wenger discomfort.

【課題文54】の解説・訳例と【課題文55】

テーマ:

引き続き、4月2日に行われたアーセナル対ブラックバーン戦のレポートです。


【課題文54】
On a day when Manchester United overturned a two-goal deficit at Upton Park to cement their place at the Premier League summit, the Gunners could ill afford to slip up.


【訳例】
この日はリーグ首位のマンチェスター・ユナイテッドが、アプトン・パークで2点のビハインドから逆転勝利を収めて首位の座をキープしたため、アーセナルにとっては取りこぼしの許されない一戦だった。


【解説】

On a day when S V
「SがVする日に」。when は「いつ...」とは訳しません。関係副詞と呼ばれる要素で、直前の単語(先行詞)を修飾します。


overturn a two-goal deficit
「2点差を逆転する」。overturn は「ひっくり返す」、deficit は「差」です。


cement their place at the Premier League summit
「プレミアリーグ首位の座を固める」。cement は「固める」。summit は「頂上」ですので、この文脈では「首位」ということになります。


can ill afford to slip up
「取りこぼしができる立場にない」。can afford to do ... で「...する余裕がある」です。illはwell(十分に、良好に)の反意語ですので、このような否定的な意味になります。slip up は「うっかり間違える」とか「ヘマを犯す」ですので、この文脈なら「取りこぼす」くらいが良いでしょう。



【課題文55】
But falter they did and, as a consequence, they now find themselves seven points behind United - albeit with a game in hand - and contemplating the very real possibility of a sixth successive season without silverware.

【課題文53】の解説・訳例と【課題文54】

テーマ:

本業多忙のため、しばらくお休みしてしまいましたが、今日から再開します。引き続き、4月2日に行われたアーセナル対ブラックバーン戦のレポートです。



【課題文53】
Blackburn grew in belief after a shaky start - and their point owed much to a solid display from keeper Paul Robinson - but this was a distinctly laboured performance from Arsenal.


【訳例】
ブラックバーンは、立ち上がりこそ不安定だったものの、徐々に自信を深めていった。勝ち点1という結果は、GKのポール・ロビンソンの攻守に依るところが大きかったが、アーセナルの出来も明らかに悪かった。



【解説】


grow in belief 「徐々に自信が増す」
grow は「成長する」という意味で使われることが多いのですが、この文脈では、「gradually become」、つまり「徐々に...になる」という意味です。beliefは、「信念」や「信仰」ですが、この文脈では「自信」という感じかと思われます。


a shaky start 「不安定な立ち上がり」


their point
pointは「勝ち点」です。単数形であることからもわかりますが、この試合は0-0の引き分けでしたので、勝ち点1を分け合ったことになります。theirはもちろんBlackburnです。チームは人の集まりなので、複数名詞として扱われるのが一般的です。


owe much to ... 「...によるところが大きい」
owe A to B で、「AはBのおかげである」という意味です。


a solid display from keeper Paul Robinson 「GKポール・ロビンソンの攻守」
solid display は、「しっかりしたパフォーマンス」という感じです。GKにとってのパフォーマンスはもちろん守ることですので、「守備が固かった」ことを意味しています。


a distinctly laboured performance 「明らかな不出来」
distinctly が「明らかに」、laboured は「ぎこちない」、「不自然な」といった意味です。


【課題文54】
On a day when Manchester United overturned a two-goal deficit at Upton Park to cement their place at the Premier League summit, the Gunners could ill afford to slip up.

【課題文52】の解説・訳例と【課題文53】

テーマ:

引き続き、4月2日に行われたアーセナル対ブラックバーン戦のレポートです。


【課題文52】
Martin Olsson earlier went close with a speculative effort that was fumbled by Arsenal keeper Manuel Almunia.


【訳例】
しかもその前には、マーティン・オルセンが素晴らしいシュートでアーセナルGKのマニュエル・アルムニアのファンブルを誘い、ゴールに迫った。


【解説】

earlier
「前に」。おそらく、「ブラックバーンが退場者を出して10人になる前」ということでしょう。


go close
一般的には「近づく」という意味ですが、この文脈で、近づく対象はもちろん「ゴール」ですので、「ゴールに迫る」という表現を使ってみました。


a speculative effort
speculative は「推測的」という意味で文脈にマッチしません。これは「spectacular(目を見張る、素晴らしい)」の間違いと思われます。スペルが途中まで同じなので、記者が思わず間違えてしまったのでしょう。


fumble
野球をやったことのある人ならおなじみの単語でしょう。「捕り損ねる」という意味です。


a speculative effort that was fumbled by ...
関係代名詞のthatが使われていますので、文法的には、「...によってファンブルされた素晴らしいシュート」なのですが、翻訳としては、文法的解釈よりも、「シュートを放つ」->「GKがファンブルする」という流れを優先させた方が良いでしょう。


【課題文53】
Blackburn grew in belief after a shaky start - and their point owed much to a solid display from keeper Paul Robinson - but this was a distinctly laboured performance from Arsenal.

【課題文51】の解説・訳例と【課題文52】

テーマ:

引き続き、4月2日に行われたアーセナル対ブラックバーン戦のレポートです。


【課題文51】
By then, Blackburn had been reduced to 10 men following Steven Nzonzi's two-footed challenge on Laurent Koscielny.


【訳例】
その時すでにブラックバーンは、スティーブン・ヌゾンジがローラン・コシールニーに対する両足タックルで退場しており、10人になっていた。


【解説】

By then
「その時までに」ですが、この文脈で自然な流れを出すために、敢えて「その時すでに」と訳してみました。


had been reduced to 10 men
元の形はreduce A to B(AをBに減らす)で、A is reduced to B という受動態が過去完了形になった状態です。直訳すると「10人に減らされた」ですが、訳例では、「退場した」という言葉を使うことによって減ったことを示唆しました。


following ...
「...を受けて」。この following は、動詞 follow の活用形ではなく、after とほぼ同じ意味の前置詞です。


two-footed challenge on Laurent Koscielny
challenge on ... は、「...に対するタックル」です。footの複数形はfeetですので、本来なら「two-feet challenge」なのですが、「2フィート」という単位との混乱を避けるための措置と思われます。


【課題文52】
Martin Olsson earlier went close with a speculative effort that was fumbled by Arsenal keeper Manuel Almunia.

【課題文50】の解説・訳例と【課題文51】

テーマ:

引き続き、4月2日に開催されたアーセナル対ブラックバーン戦のレポートです。


【課題文50】
The Gunners' best moment came late on, when Nicklas Bendtner had a shot blocked on the line by Michel Salgado.


【訳例】
アーセナルは終盤に絶好機を迎えたが、ニクラス・ベントナーのシュートも、ゴールライン上でミシェル・サルガドにブロックされた。


【解説】

The Gunners'
アーセナルの愛称です。もうおなじみですね。


best moment
「最高の瞬間」、つまり「絶好機」あるいは「最大の好機」です。


, when
「カンマ + when」は、主節の内容が発生した時期を表します。ここでは当然、「アーセナルにとって最大の好機がやってきたとき」という意味ですが、翻訳時には明示されないケースが多いと思います。訳例でもこの部分は明示しませんでした。


have a shot blocked
「シュートをブロックされる」。「have + 名詞A + 過去分詞B」という形は、「AをBされる」という意味です。
日本語では「シュート」といいますが、英語の shoot は動詞であり、名詞のときは shot を使います。ただし、「シュート」を表す単語は無数にあります。



【課題文51】
By then, Blackburn had been reduced to 10 men following Steven Nzonzi's two-footed challenge on Laurent Koscielny.