神秘は渦を巻いている その1 | 【 未開の森林 】
2008年02月04日

神秘は渦を巻いている その1

テーマ:自然の産物

ある日、僕は鉛筆を手に持って、白紙に向かいました。何も描かれていない紙は、空白であると同時に、無限の可能性を内在させていました。鉛筆が紙に触れた瞬間、無から一つの点が生まれ、僕はその奇跡に心を震わされました。そして、不可解な衝動に手が動かされ、一気に渦巻きを描いたのです。

これが新たな宇宙の始まりでした。


ゼロ次元から生まれ、無限へ向かって成長を続ける原初の意志は、エネルギーの運動と生命力の現象を通して、森羅万象を表現していきます。


渦巻きの形が自然の働きと親密な関係を持っているのは、天文学・気象学・生物学などの分野によって裏付けられています。また、人間が作り上げてきた道具や機械の仕組み、装飾や建築物にも、螺旋形が重要な役割を果たしています。

なぜこの単純な形が我々の住む世界のいたる所に見出されるのか、具体的な例を掲げつつ、思索していこうと思います。


天の川銀河

「螺旋(らせん)とは何か。螺旋とは渦のことである。小さなものでは原子核の周囲を運動する電子の回転(スピン)、または田螺(タニシ)のような巻貝から、大きなものでは最大直径十六万光年にもおよぶ我々の属する銀河系のようなひとつの渦状星雲にいたるまで、あらゆるものが渦を巻いている」

(夢枕獏「上弦の月を喰べる獅子」から)


天の川銀河における地球の位置

天の川銀河の誕生について一説があります。約136億年前、二つの巨星が衝突して砕けたあと、その破片の多くが回転しつつ中心へ向かいました。中心部が速度を増して回転するあいだ、周縁の破片は追いつかずにいたために、渦巻きの形になったと推測されています。

銀河全体が渦を巻いているだけではなく、その内部にも星間チリと呼ばれる物質がいたる所で回転しつつ引力によって集まり、太陽と地球のような恒星や惑星の原始の形を作り上げています。これらの全てが渦から始まっているのです。


太陽を中心として公転する地球の軌道も、螺旋を描いています。




地球上の気象にも、風や雲の動きに渦巻きの形がよく見られます。これは気圧・気温・湿度などの要素によって形成されます。


面白いことに、サイクロンと呼ばれる大暴風は、南半球では右回りに、北半球では左に旋回しながら移動するそうです。


惑星生態系の様々な生き物にも螺旋の形が数多く発見されます。人体・動物・植物・昆虫・微生物などから、特に興味をそそる例を紹介していきます。

(・・・続く・・・)

Eliot Akiraさんをフォロー

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

コメント

[コメントする]

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス