『平清盛』第27回「宿命の対決」感想 | のぼこの庵

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大河ドラマの史上最高傑作『独眼竜政宗』(1987⇒2014再放送)と近年の最高峰『平清盛』(2012)の感想です。
ついでに『江~姫たちの戦国~』(2011)、『八重の桜』(2013)、『軍師官兵衛』(2014)、『花燃ゆ』(2015)の感想も。
あとは爺放談?

「いい女じゃ」

なにしろ二条帝はまだ変声期前、
悪源太は二十歳前なのですから
女性と見紛うのも無理はないですよね。

戦乱の時代を背景にした大河ドラマでは
戦のシーンが大きな魅力のひとつです。

今回は、颯爽とした若武者同士の戦いが繰り広げられました。

源義平 vs 平重盛 in 待賢門
重盛「年号は平治なり。花の都は平安城。我らは平氏なり。
 平の字が三つ揃って、此度の戦に勝たんこと、何の疑いがあるべき」

義平「四つめ平の字は我が名にあり」

期待どおりの鎌倉悪源太義平にも増して、
重盛の名乗り、下知、太刀回りは素晴らしい出来でした。

源朝長 vs 平頼盛 in 郁芳門
頼盛「これぞ父より授かった名刀抜丸ぞ」

源頼朝with鎌田正清 vs 平宗盛with伊藤忠清 in 東門
清三郎改め宗盛「ええええ~(心の声)」

宗盛を狙った頼朝の矢を忠清が弾く。
重盛の矢を義平が弾く。
無言の弓矢合戦も見堪えがありました。

それから、いい味出していますよ、塚地信頼。
義朝「この日本一の不覚人が」
信頼「私を守れ。守らぬか」
このままの勢いで、処刑まで頑張れ。

さて、三千本の拡散アロー砲攻撃を経て
いかにも唐突に始まった
平清盛vs源義朝の加茂川棟梁対決。

架空の一騎打ちであることは重々承知。
この時代は、鎧も剣も重かった。
馬上の太刀回りも大変だった。
それを見せてもらえただけでも満足です。

ただ、
平清盛がめそめそ泣くのは今回限りにして欲しい
・・・と思ったら次回も泣くのか。

※源義平(みなもとのよしひら)は、平安時代末期の武将。源義朝の長男。通称は鎌倉悪源太。母は橋本の遊女または三浦義明の娘であり、源頼朝、義経らの異母兄にあたる。1155年、義朝が叔父・義賢(木曾義仲の父)と対立した際には義賢の居館武蔵国の大蔵館を急襲し、討ちとって武名を轟かせた。義平が処罰されていないのは、当時、武蔵守であった藤原信頼と義朝が関係を深めていたからとする説がある。『平治物語』における義平は『保元物語』における源為朝と同様の主人公的な存在で、颯爽とした若武者として描かれている。以降は『平治物語』による記載である。援軍を率いて東国から義平が到着したとき、信頼がお手盛りの除目を催していた最中で「大国でも小国でも望みの官位を呉れてやるぞ」と上機嫌で言った。義平は「そんなことよりも、すぐに出陣して、帰ってくる清盛を討ち取りましょう。その後ならば大国でも小国でもいただきましょう」と返答した。信頼は「乱暴なことを申す。清盛はゆっくり都で取り込めて討ち取ればよろしい」と拒否してしまった。帰京した清盛は上皇と天皇を内裏から脱出させ自陣営に迎えることに成功する。二条天皇は信頼・義朝追討の宣旨を下す。これで清盛が官軍になり、信頼と義朝は賊軍となった。義朝は、上皇と天皇を奪われた信頼の迂闊さを呪いつつも、まずは内裏で敵を迎え撃つこととし、義平も弟の朝長、頼朝とともに守りについた。待賢門は信頼が守っていたが、清盛の嫡男・重盛が攻め寄せ、怯えた信頼は戦わずに逃げ出してしまった。義平と坂東武者17騎は重盛の500騎に真ん中に飛び込んで、これを蹴散らしてしまった。義平は重盛に組みかかろうと内裏の左近の桜、右近の橘の間を7、8度も追い回した。郁芳門では義朝と平頼盛が激戦し、内裏は平家方に占拠されてしまった。退路を失った義朝は清盛の本拠六波羅への総攻撃を決める。義平は坂東武者を率いて六波羅へ攻め寄せた。乱戦となるが、疲弊しきった源氏は遂に敗走した。なお、戦闘に関しての史実上の見解は次のとおりである。『愚管抄』によると、義朝は内裏ではあまり戦わずにすぐ六波羅を目指した。ちなみに古態本『平治物語』には六波羅襲撃をおこなった時点での義朝軍は20騎ほどしか残っていなかったと記載されている。義朝は京を脱するが、大勢では逃げ切れまいと付き従っていた坂東武者たちを解散して、義朝と義平、朝長、頼朝らの8騎となり、関東を目指した。雪中の逃避行で年少の頼朝が脱落する。一行はようやく美濃国青墓宿にたどり着いた。ここで義朝は義平は東山道へ、朝長は信濃・甲斐へ下って兵を募るよう命じた。負傷していた朝長は進むことができず青墓へ引き返し、義朝は涙ながらに自らの手で我が子を刺し殺した。翌年、鎌田政清の舅である尾張国の住人長田忠致の館に逗留していた義朝は忠致の裏切りにあい政清とともに謀殺されてしまった。義平は近江国に潜伏するが発見され、六条河原で斬首された。享年20。(Wikipedia)