ダーティハリー2 | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

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『ダーティハリー2』

 

 

 

 

 

1973年 アメリカ

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督 テッド・ポスト

 

脚本 ジョン・ミリアス/マイケル・チミノ

 

撮影 フランク・スタンレー

 

音楽 ラロ・シフロン

 

 

 

出演 クリント・イーストウッド/ハル・ホルブルック/ミッチェル・ライアン/デビッド・ソウル/フェルトン・ペリー/ロバート・ユーリック/キップ・ニーベン/ティム・マシスン/クリスティーヌ・ホワイト/リチャード・デボン、アデル・ヨシオカ/マーガレット・エイヴリー

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

息もつかせぬダーティハリー第2弾!豪快アクションが連続炸裂!

 

自ら暴力を持って悪を制するハリー・キャラハン刑事が主人公「ダーティハリー」シリーズ第2弾、監督は「続・猿の惑星」のテッド・ポスト

 

正義のためなら警官は悪党を撃ち殺していいという心の病「ダーティハリー症候群」なる言葉まで生まれた過激な前作、これを反省するかのような今作でハリーは正義の処刑人気取りの警察内過激派と対決する

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

サンフランシスコ市庁舎、記者たちに囲まれて出てきたのは労働組合幹部でギャングのボスのカーマイン・リッカ、殺人の罪で起訴されたが証拠不十分で無罪となった

 

このテレビ中継を見ていた1人の警官がスイッチを切ると白バイに乗った、高速に入ったリッカの車を追い、白バイ警官は高速から下りて止まるように指示

 

 

白バイ警官は免許の提示を求めるが、銃を抜いて車に乗っていた4人全員を射殺して去って行った

 

 

現場にハリー・キャラハン刑事と相棒のアーリーが到着するも上司のニール・ブリッグス警部補と衝突、ハリーはアーリーと車に戻り、元刑事ビルのやっている空港のハンバーガー屋に向かった

 

 

そこで昼食を摂っていると飛行機が2人の男にハイジャックされ、犯人の要求は国際線パイロットでハリーは変装して乗り込み、滑走路で急停止させて犯人から銃を奪って叩きのめした、発砲するもう1人を射殺して事件は解決

 

 

白バイ警官がある丘を目指して走り、バイクを止めて草むらを上がり、そこから豪邸のプールで男女数人が楽しんでいたが警官がマシンガンで全員を射殺して去った

 

ハリーに電話が掛かり、急行すると強盗犯逮捕の囮捜査の現場で相棒のアーリーが店員に変装、強盗犯は4人で3人を射殺するも1人は車で逃走

 

 

売春婦の元締めの男の車を白バイ警官が追跡し、免許証の提示を求め、車を止めると男は免許証と100ドル札を見せるも警官は銃を抜き5発撃ち込んだ

 

 

その日の夜、ブリッグスから電話があり死体安置所へと向かった、そこでブリッグスにハリーとアーリーを殺人課に戻すと命じられ、5体の死体を見せられた、誰か法の裁きを待たずに手を下している

 

 

狙われるのは法の目を逃れてのし上がった大物悪党ばかり、捜査で同僚まで殺されたハリーは法に代わって悪党を討つ正義の死刑執行人気取る4人の警官に辿り着く

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

前作の「ダーティハリー」は自分の信念で悪党をマグナム44でばんばん撃ち殺します、悪い奴らには徹底しての裁きをするハリーはラストに警察のバッジを捨てて終わったんです

 

おそらく監督のドン・シーゲルは続編の構想はなかったのでしょうね、それぐらいの大ヒットを記録したのですから続編は当然でしょう、ハリー・キャラハンを演じるのはクリント・イーストウッド

 

 

本作では法で裁けない悪党を自らの手で裁く死刑執行人のような白バイ警官4人が相手となります、この警官たちはハリーを仲間に誘うのですがハリーは拒否、やはり考え方が違うのでしょうね

 

 

オープニングでギャングのボスが無罪判決で釈放されるのですが、そのボスと手下と運転手と弁護士の4人が乗る車を白バイ警官が銃を乱射して殺害

 

現場に来たハリーなのですが、殺人課から外されているんです、それでも現場を見て鮮やかな犯行でプロの仕業だと、相棒のアーリーを演じるのはフェルトン・ペリー

 

 

ハリーの上司のブリッグス警部補を演じるのはハル・ホルブルックで、彼は今まで銃を使った事がないのが自慢なのです、ハリーは身の程をわきまえていると

 

 

ハリーは暴力によって悪を制する刑事なので、時には犯人を射殺する事もしばしば、時代にそぐわない強引なタイプのハリーは煙たがられています

 

それでもハリーはハイジャックが起こっても機転を利かせてあっという間に事件を解決してしまいます、犯人は1人はボコボコにして1人は射殺です

 

 

売春婦がタクシーの中で札束をブラジャーの中とパンティの中に隠すんです、でも元締めに見付かってブラジャーの中もパンティの中も調べられて金を取られた挙句に殺されます、その元締めも白バイ警官に5発も撃ち込まれます

 

 

こんなハリーなんですがモテモテなんです、ハリーの先輩の白バイ警官のチャーリーの別居中の妻のキャロルとも長い付き合いなのですが今まで私と寝ようとしなかったとアプローチされます

 

ハリーと同じマンションに住む日系人女性のサニーも自ら声を掛けて裸でハリーの部屋へとやって来ます、ハリーを狙った爆弾で危うく殺されるところでした

 

 

仲間になるのを断った事での報復なのでしょう、ハリーは危険を察知して仕掛けられた爆弾を解除、アーリーに電話するも郵便受けを開けてしまい吹き飛ばされてしまいます

 

 

職務規範が厳しくなった事で不満をハリーに吐露するチャーリーが犯人ではと思ったハリーなのですがチャーリーも白バイ警官に射殺されてしまいます、ハリーの怒りも頂点となり激しいカーチェイスの末に対決となります

 

 

本作がシリーズ最高傑作と言う人もいます、それぐらい当時はセンセーショナルな内容だったのでしょうね、ハリーも問答無用で撃つのですが信念が違うのです

 

 

 

 

 

必殺拳銃マグナム44がシスコに唸るとき、巨大な12の見せ場を引っ下げて燃えるハリーが帰ってくる! それが『ダーティハリー2』です。

 

 

 

 

 

このシリーズによってマグナム44って知られるようになりましたよね、続編の「ダーティハリー3」でも大活躍です。