『ハリウッド1969 シャロン・テートの亡霊』
2019年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督・脚本 ダニエル・ファランズ
撮影 カルロ・リナルディ
音楽 ファントム
出演 ヒラリー・ダフ/ジョナサン・ベネット/リディア・ハースト/パベウ・シャイダ/ライアン・カーギル
《解説》
女優シャロン・テートの最後の日々を描いた衝撃作
「戦場のピアニスト」などで知られる名匠ロマン・ポランスキー監督の妻で、新進の女優だったシャロン・テートが、1969年8月にカルト集団に殺害された事件を題材に、彼女の最後の日々を描いたサスペンス
「悪魔の棲む家 REBORN」などのダニエル・ファランズが監督を務め、無惨な事件の顛末を映し出す、ヒロインを「恋する彼女はスーパースター」などのヒラリー・ダフが演じた
《物語》
1968年8月1日木曜日、女優シャロン・テートはインタビューで心霊体験があると話した、すごく怖く不安になった、夫のロマンと丘の上の由緒ある家を借りたと説明
この家に引っ越して1週間後くらいに夜中に目を覚まし、寝室のドアの前に男が立っていた、居間ではロープに吊るされた友人と自分で2人とも喉を切られていた
1年後、妊娠中のシャロン・テートを含む5人が殺害された、警察は前代未聞の殺人事件だと語る、事件はカルト集団のリーダーのチャールズ・マンソンの指示で行われたと実行犯のメンバーは自供
事件の3日前、1969年8月6日水曜日、映画監督のロマン・ポランスキーと結婚したシャロン・テートは引っ越したロサンゼルス・シエロ・ドライヴ10050番にある邸宅で仕事でロンドンに出掛けたロマンの帰りを待っていた
妊娠8か月の彼女の元にはロマンの友人のヴォイテク・フライコウスキー、コーヒー財閥の女相続人のアビゲイル・フォルジャー、シャロンの元婚約者でヘア・スタイリストのジェイ・ゼブリングが彼女の世話をし、楽しい時間を過ごしていた
夜に4人でゲームをしているとチャールズと名乗る男がテリーを訪ねてやって来た、対応したヴォイテクが音楽プロデューサーのテリー・メルチャーは前の住人だと説明して追い返した
その後、真夜中に不審な物音に目を覚ましたり、家の周りにヒッピー風の少女たちがうろつき始め、挙句にシャロンの飼い犬が忽然と姿を消し、その後に死体で発見された
シャロンが不安を訴えるが友人たちは妊婦にありがちで神経質になっていると、シャロンは恐ろしい連中に襲われる悪夢を見た、やがてその悪夢は現実となる
《感想》
あまりに有名なハリウッドでの衝撃的な事件です、若い人は知らないかと思われますが、おいらの子供の頃はよく取り上げられた事件でしたよ、シャロン・テートを演じるのはヒラリー・ダフ
シャロン・テートとロマン・ポランスキーは「吸血鬼」で共演した事がきっかけで結婚、第一子妊娠がわかって幸せの絶頂期にチャールズ・マンソン率いる狂信的カルト集団に襲われました
マンソンの仲間のスーザン・アトキンスら3人組によって他の友人3人と共に殺害されました、マンソンは自分をメジャーデビューさせなかった前の住人のテリー・メルチャーに恨みを抱いていたのです
シャロンはアトキンスらにナイフで計16カ所を刺されて惨殺され、ロマンは生まれてくる事なく死んだ我が子に名前を付けて、シャロンと共に埋葬したそうです
マンソンは若い頃から犯罪に手を染めヒッピー文化もあってLSDやコカインを楽しみ、言葉巧みに若い女性を誘いドラッグとセックスで心を掴み言いなりにしていたようです
そしてマンソンはビートルズのアルバムにハルマゲドンが表されていると解釈し、ファミリーたちは戦争があると考えて武器を蓄えて殺人集団へと変貌していき思想は過激化し、事件へと発展します
本作はあくまでシャロン・テート側から描いていますので3日前からの不安な日々が綴られていきます、それは妊娠中の神経質な思いなのか、冷蔵庫に動物の死骸が入っている幻覚を見たりね
友人はストレスや薬のせいだと慰めるのですがその不安は怒りに代わり友人たちに当たり散らすのです、その友人たちは勝手にマンソンのファミリーの女の子たちを屋敷に入れたりしてシャロンは我慢ならないのです
悪夢を見たシャロンは自分と友人たちが押し入ったマンソン・ファミリーによって残酷にメッタ刺しにされて殺される悪夢を見るんです、まさにこれが不安の的中です
チャールズ・マンソンは指示だけで実際に殺人を犯してはいないのですがこんなに後世にまでその名を轟かせていて、彼を今だに崇拝する者までいます、何が彼を惹きつける魅力なのでしょうね?
カルト教団マンソン・ファミリーによる惨殺事件から50年 それが『ハリウッド1969 シャロン・テートの亡霊』です。
映画の題材としては打って付けかもしれませんがシャロン・テート事件の映像化はこれが最後かな。













