自分の道を歩め
人生には岐路がある。
右にゆくべきか。
左にゆきべきか。
それとも真っ直ぐにゆくべきか。
たとえば、信仰と家庭。
仕事と病気。
受験と親子関係。
親友の意見と法友の意見。
親の考えと僧職者の指導。
会社の方針と主の教え。
悩むだろう。
選択に苦しむ日々もあるだろう。
ただ、私は、あなたがた一人一人を信頼している。
私を信じている人が、それぞれの立場で、たとえ、別の道を選んだとしても、いつかは、大いなる道で、一緒になるということを。
無理はするな。
争いごとを求めるな。
しかし、信念を持ち、自分が正しいと信ずる道を歩め。
仏は、常にあなたと共にある。
すてきな男性と巡り逢う秘訣とは
人間には、一人ひとりに、それぞれ「守護霊」という存在がついています。
この守護霊という存在は、あなたのいちばん引き寄せたいと思っている男性が、どういう男性であるかを、実によく知っているのです。
では、守護霊に、すてきな男性と引き合わせてもらう秘訣は、どこにあるでしょうか。
それは一つです。すなわち、あなたが、日々、心のなかで、よくお願いしておくことです。
夜寝るときも、朝起きたときも、
「すてきな男性と巡り合わせてください。その結果、自分が幸福になるような
相手と、巡り合わせてください。そうしたすてきな方と出会えるように、日々、私は、一生懸命、すてきな女性になるよう努力いたします」
と、お願いとお誓いを申し上げておくことです。
また、こうしたことは、あなたの信ずる心が強くなればなるほど、実現の可能性が高まってきます。
いかに、心を美しく保ち、そして、信ずる心を持つか…。
守護霊を信ずる心を持っていればいるほど、その磁石のような力は強く働くようになってきます。
「天はみずから助くる者を助く」と言いますが、あなたの心が光り輝く程度に応じて、守護霊の力は倍加していくでしょう。
感謝を言葉で表そう
新鮮で感動的だった出会いのころは、素晴らしい言葉を語ることは簡単だったでしょう。
しかし、毎日の生活を経(へ)ながら、なおかつ新鮮で素晴らしい言葉を出し続けることは、難しいことなのです。
それは、太陽が、毎日、地表を照らしてくれることに対して、人々が、ともすれば感謝を忘れがちであることと似ているかもしれません。
太陽は、毎日、東の空から昇ってくれるからこそ、ありがたいのであって、太陽に感謝する気持ちがあるならば、毎朝、感謝しなくてはならないでしょう。
夫婦も、太陽に感謝するのと同じく、毎日、お互いに楽しく暮らしていけることを感謝しあわなくてはなりません。
感謝をし、その感謝を口に出し、言葉としていくことを、常としなければなりません。
みなさんが新鮮な感動を忘れてしまったならば、どうか、初心に返ってください。
朝、目が覚めたときに、「きょう、命が与えられた」と思って、「夫婦で共に素晴らしい言葉を出し、お互いに愛し合う」という努力を忘れないようにしていただきたいと思います。
一瞬で言えて10年も効きつづける言葉とは
なぜ、そのようなことに躊躇(ちゅうちょ)するのでしょうか。それをするには1円も要(い)らないのです。
たとえば、奥さんが、きょう、頑張って、いつもより素晴らしいお化粧を発明し、少しだけ、きれいになったなら、ほめてあげればよいのです。
あるいは、ご主人が、きょうは、いつもより10分早く帰ってきたなら、ほめてあげればよいのです。
10分早く帰っただけでも、「あなた、きょうは早く帰ってきたわね。お仕事、頑張ったのね」と、一言、言ってあげれば、ご主人は、「そうか。やはり、段取りよく仕事をして、早く帰ったら、妻も喜ぶのだな」と思い、喜びます。
そういう、ちょっとした、些細なことでもよいのです。
人は、自分に対して言われた悪い言葉は何10年でも覚えているものですが、ほめ言葉も、また、覚えているものです。少し怒られても、10年間ぐらい覚えているし、少しほめられても、10年間ぐらい、ほめられた気になっているものです。
しかし、その言葉は、ほんとうは、ほんの一瞬のものなのです。その一瞬の効果は大きいわけです。
人間関係を良好にし、幸福な方向へ導くには、1円のお金も要らないし、汗水垂らして努力する必要もないのです。
必要なのは、心の態度を変えること、そして、具体的な、ささやかな好意を示してあげることです。それが大事です。
「結婚相手」と「犬のシッポ」の関係
子犬や子猫が、自分のシッポが珍しいものだから、それをくわえようとして追いかけ回すのだけれども、いくら回ってもくわえられない、あの感じに、実によく似ているのです。ところが、シッポというものは、追いかけないで、その存在を忘れて前に進んでいると、後ろから自分についてくるのです。
しかし、追いかけようとすると逃げるわけです。
何を言いたいかというと、『相手の方から「結婚してほしい」と思われるような自分となれ』ということです。自分が理想とする伴侶像は色々あるでしょうが、そうした人が今現れたとして、『あなたと結婚したい』と相手に言われるような自分になることが先決なのです。
自分にとって理想の相手を追い求めることが先決ではありません。
自分が理想とする伴侶の条件をリストに書いて、『自分の理想はこういう人で、この人となら結婚したい』と言って追いかけたところで、そうした人は、残念ながら、いないのです。
そうではなく、『理想の人が現れたとき、その人が結婚したくなるような自分とは、どのような自分であろうか』と考えて、そのための自分づくりをした人のところに理想の人は現れるのです」
自分に都合のいいときだけの信仰じゃないのか
自分に都合のいいときだけの信仰ではないのか。
自分にとって、甘いささやきを持っているときだけの信仰ではないのか。
自分の出世に都合がよく、
自分が他の人に手柄を話すときに都合のよいことのための信仰ではないのか。
(『信仰と愛』第2章)
悪を思い、悪をなしたのであるならば、
反省によって、悔い改めによって、まずそれを断つことです。
自らのなした悪しき行いについて、深く反省をすることです。
自分自身の良心に対して、自分自身の真心に対して、
自分自身の心の奥なる守護霊に対して、
そして仏に対して、「申し訳なかった」と詫びることです。
そして、「今後、悪はなすまい、思うまい」と誓うことです。
(『信仰告白の時代』第3章)
本当にある「運命の赤い糸」
「人間は、この世に生まれてくる前に、あの世で、自分の結婚相手を決めているものなのです。すなわち、ある人との間で、『一緒に数十年間、頑張って理想的な家庭を築(きづ)いていこう』と約束してきているのです。もちろん、配偶者が病気で亡くなってしまうこともあるでしょう。そして、再婚する人もいるでしょう。そのように複雑な人生を予定している場合もあります。
しかし、原則としては、この世に生まれてくる前に、特定の相手と結婚の約束をし、『数十年間、理想的な家庭をつくり、社会に貢献しよう』と決意して、地上に出て来ているのです。
そうした原点を忘れてはいけません。
家庭づくりの原点は、生まれてくる前の、その約束に求められるのです」
辛いときこそ力強い言葉を
積極的な、力強い言葉を出していくことが大切です。
その言葉によって、暗い感情を一気に断ち切ってしまうことです。
(『コーヒーブレイク』第4章)