ヒロミは、物珍しいのか、辺りを見回している。



それは、俺が生まれた街だからか、ただの興味本位なのかは、分からないが、いずれにしても、挙動不審だ。


俺は、キャップを深く被り、誰にも見つからない様に、Aの店に向かった。


俺も、挙動不審のように見えるだろう。



いつからか、俺は、知り合いに合う事をさせてきたのかも・・・・



俺は、どこにいるんだ。


アイツは、何をやってるんだ。


そう、世間の目を気にするようになっているような気がする。




Aの店の前に来た。



ドアを開けると、俺はキャップを取り、Aとの再会を喜び合った。



こいつは、ホントにいい奴だ。


しかし、最近の奴らには、かなり痛い目をさせられていると言った。


ビジネスでも、金を払わない奴や外人だからといって、痛いとこをついてくる奴もいるらし・・・



でも、こいつ等は、そんなこで引いたりしない・・・


遠い異国の地から裸でやってきた彼らは、そんなことで引いていては商売にならない。



いつも、Aを見ると思っていた。



俺が反対の立場ならどうなのだろう?


やっていけるのか?


多分無理だろう・・・・


ここでも、やっと生きているようなものなのに・・・


俺はある種、凄い奴らだと思った。



Aは、約束を守ってくれてありがとう。と言った。


俺は、当たり前だよ。と答え、堅い握手をして、次の再会を約束し別れた。



あー・・・・・もう一件・・・・・



あそこに行かなければ・・・・


待てよ。

あそこに、ヒロミを連れていくのは・・・・






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