新幹線に乗り、東京駅に着いた。


ヒロミは俺が一緒なもんだから、浮かれている。


変な意味ではなく、恐怖心がないと言った方が正しい。



俺の方が、恐怖心がある。ビックリ箱のような何が出てくるか分からない状況。



電車を乗り、歌舞伎町へ。


相手との待ち合わせは、得体のしれないレストランだった。


友達は一人だった。

何となくの食事が終わると、『私が知っている店があるから行こうよ』と言いだした。


これは、大丈夫な店だ。そこで、2時間くらい飲んだ。俺は、外国産の瓶ビールしか頼まない。


ヒロミは、『これ、おいしいよ』などと言って、カクテルのようなものを飲んでいる。


俺が瓶ビールしか頼まないのは訳があるのも知らずに・・・



そして、二件目と言う流れ。。。。ここが、グレーゾーン


ビックリ箱の蓋を開ける時が来た。


やはり、ここか・・・


『私の新しい彼氏の店。安く飲ませてくれるんだ。女の子いないですけど、平気ですか?』と、聞いてくる。


この女も、染まってる。ちょっと前までは、ヒロミと同じように純粋だったろうに・・・


店に入ると、俗にいうホスト連中が大きな声で来店を歓迎している。


俺は、ここでも瓶ビール。


彼らの姿、言葉で自らを持って行かれる子も多いのだろう。




そんな感じで時が過ぎ、いよいよという時間が来た。。。



つづく



ポチッと押して頂けると嬉しいです。




俺はいう事に決めた。。。



これが、何だかんだ言っても、コイツはこの町でたった一人の知りだからだ。


『友達は大丈夫だ・・・』


『HIROTOが、なんとかしてくれたの?』


『いや、そうじゃない。』


『じゃあ、なんで?』


『初めから出来上がっていた話なんだよ。』


『どういうこと。』


『お前は、その友達に嵌められたって事・・・』

『ウソだ。その間、帰ってきた時とは、全然、違って優しくて・・』


『そうだろうな。』


『うそだよ。。。』


『本当だよ。』


『そんな、そんな、私、裏切られたの?』

『そうだ。俺の生まれた街でもよくある事だ。』


『えっ!』


今迄、自分の事を話さなかった俺が、そういうとビックリしている。


『そういうことだ。今度、行くときは、はとバスにでも乗って行って来いよ。』



そういうと、コーヒーを飲むためのお湯を沸かしに行った・・・・



ポチっとお願いします。

人気ブログランキングへ