横浜の夜は綺麗だ。
色鮮やかさで人は集まる。
しかし、道を超えればグレーなところになる事は、あまり知られてはいない。
『ここでいいよ。』とつぐみが言う。
『家まで送るよ』というが、ここでという。
公園の横に車を止め、つぐみの荷物を下ろした。
『二度目のお別れだね。』とつぐみが言う。
『ああっ。』
『暗い顔しないの。ちゃんとして、ちゃんと。。。』
『うんっ。』
『元気でね。は、HIROTOにはタブーか?』
『・・・・・』
『またいつか会える時が来るよ』
『・・・・・・』
『今度会った時の、つぐみはパワーアップしてるか、期待しててね。』
『・・・・・・』
『じゃあ、行くね。』
『つぐみ。ありがとう。』というと、笑顔で手を振った。
俺は、言いたいことも言えずにつぐみの後ろ姿を見ているだけだった。
第一章 完
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