海の風、波の音、全てが美しく爽快でなければいけない・・・
でも、俺たちの会話は重い・・・
『考えてることあるんでしょ。』
『なんで?』
『HIROTOは、野心家だから!』と、笑っている。
『そうかもしれないが、これじゃ無理だよ。』
『でもその中から、何か見つける人だよ。』
『そんな、凄い奴じゃないよ』
『大丈夫だよ。私が太鼓判を押してあげる。』
『何言ってんだよ。』
『HIROTOは、神様に愛されてるんだよ。きっと。』
『なにそれ。』
『だって、今までのHIROTOを見ててもみんな奇跡だよ。』
『もう、おもしろくてさ。私はビックリの毎日だよ。』
『神様に愛されてるんなら、こんな病気にならないよ。』
『愛されてるからなったんだよ。そうじゃなかったら、もたないよ。』
神に愛されし人・・・
俺は、そんなやつじゃないよ・・・
罪が罰に変わったんだよ・・・・
なぁ、つぐみ・・・お前はどうしたい・・・
なぁ、つぐみ・・・お前は何を求めている・・・
つづく