その晩は、会長の、母、ママが泊まっていった。
3人は、早く治しなさいよ、なんて冗談を言いながら、『最高物を食わしてやってく』と言う言葉に甘
えて、食事とビールを飲み、笑いながら楽しんでいた。
俺は、ジュースを飲み、少しのご飯を食べた。ビールを飲みながらでも、時間か来れば、つぐみは俺に
薬を飲まし、また、3人で話をしている。
母は、『つぐみちゃんには、面倒ばかりで・・・』と言って、
つぐみは、『そんなことないですよ』といい、
ママは、『つぐみは、HIROTOのそばに入れて幸せなんだよね』などと、話している。
女3人の会話は、疲れてくる。
俺は、ぼんやりと外の景色を見ている。
これも一つの欲なのだろうか?
俺は、ここにいるみんなが居て、会長がいて、こんな素晴らしい所で治療をしている。
でも、ずーっと、あそこにたどり着きたいと思っている。
ほんの、目と鼻の先に・・・
そんな事を考えていると、ママが『つぐみ、HIROTOとエッチした?』と、母がいるのにからかってきた
母は、大笑いをしている。
すると、つぐみは、『したよ。ご褒美に・・・』と言いだす。
俺は、真っ赤な顔をして俯いた。
ママは、『よかったね~ HIROTO君!おねえちゃんにご褒美貰ったの~』とからかう。
母は、また、大笑いをしている。
人の気も知らないで・・・・
俺はバカにされ頭に来たので、席を立ちあがろうとするが、つぐみが頭を撫でて、
『いい子にしないとご褒美上げないよ』などと、からかってくる。
女の会話はこれだから困る。いつもなら、くそババァとか言って、食って掛かるとこだが、牙を抜かれ
た野獣のような俺は何も言えない。
でも、みんな楽しそうだ・・・
それだけでいいのかもしれない・・・
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