海と同様に、気になっていたことが一つあった。
ここは、どこなんだろうということだ・・・・
俺は、『つぐみ・・・ここはどこなの?』と聞いてみた。
すると、『どこでしょう?』と、冗談ぽく俺に言う。
俺は反応しない。。。
慌てて、つぐみは、『〇〇の会長さん、知ってるでしょ?』
知らない訳はない。逆に、つぐみが知っている方が不思議だった。
『なんで、会長を・・・知ってるの?』と聞いた。
話はこういう事だ。
俺が、病院から一人で外に出て、警察に保護された時、携帯電話をつぐみが持ってきてくれたらし・・
何か月かして、多分、施設にいた時だと思うが、電話が鳴った。
ディスプレイに会長と出た。不思議に思った、つぐみは電話に出たそうだ。。。
『どこの会長さんですか?』と聞いたら、ウソかと思い、『今ふざけてる様態ではありません』と、電
話を切ったらしい・・・
すると、また、電話がかかってきて、本当だと思い、失礼をお詫びして事情を話したそうだ。
会長は、施設にいる俺の事を聞いて、ここを提供してくれたらしい。。。
ここは、会長の会社の保養所だそうだ。
一切の人間に使わせず、自分の事も、時期が来るまで言わないでほしいと言われたらし・・・
つぐみでも、なんで、俺が会長と知り合いなのか未だに分からず、半信半疑のままここに来た。
携帯か~・・・・
思いもしていなかった。携帯なんて。。。こういう生活をしていると気にならない。
いつもなら、携帯を忘れただけで、取りに帰る位なのに・・・
会長。。。。。。
みんなに守られている。。。。
ありがたい。。。。。
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