その日は、ばあさんの病室で寝ていた。
すると、夜中に俺をばあさんが呼ぶ・・・
『寝てたか・・・』
『大丈夫だよ』
『さっきは怖くないと言ったが、夜になると怖くなってきた。』
『・・・・・・』
『なんでだろうな?夜になると、熱が出たり、悪い事も起きる。不思議だ・・・』
『・・・・・・』
『葬式は家でやってくれ。最後にもう一度、家に帰りたい』
『分かった・・』
『それから、言い忘れたが、私の葬式にはいろいろな人が来る。私が知らない人間もくるだろ。これか
らの、お前の人生で、困った時があっても、私はいないだろ。だから、何にかに私から手紙を弁護士に
渡しておいた。葬式の時に渡せと、何かあったら相談しろ。私だと思って・・・』
『寝るよ』といい、ばあさんは眠った・・・
あくる日の、ばあさんはウソのように元気だった。
二人だ話、笑い、くだらない事や吉川さんの事、初めてあった日の事、いろいろ話した。
これが、ばあさんとの最後の話になるとは思えないくらい
深夜、訪れた。
看護師さんが突然入ってきて、ばあさんに声をかけている。
俺も慌てて、ばあさんのベットに行く。
『ばあさん、ばあさん!』
ばあさんはゆっくりと目を開け、力なく
『やのしかったよ』
いい、亡くなった。
俺は、呆然と立ち尽くしていた。
そして、一気に悲しみが襲いかかり、号泣した・・・
ばあさーん・・・・
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