依頼とはなんなのだろう・・・
『実は、私の財産は全部お前にやろうと、前から思っていた。でも、弁護士に聞いたら、難しい問題も
出てきて、お前を煩わせることになるかもしれないらしい。前にじいさんが死んだとき、お前がいろい
ろやってくれた。多分、何らかの問題が出てくるんだろ。』
『だから、そこにある物は、私からの依頼料だ。』
『家の財産は、全部入れればかなりの額になるだろう。それを使って、この町に公園と大きな建物を作
って欲しい。一人暮らしの人間が多く集まり、小さな子供も楽しく遊べるとこを・・・』
『俺に出来んのかなぁ。弁護士の方がいいんじゃない?』
『お前がそれをやるんだ。弁護士に頼めばやるだろ。でも、それじゃ意味がない。』
『そんなの、金もらわなくてもやるよ。』
『お前は私の子供だ。本来ならお前が全部貰うものだろ。』といい、笑っていた。
俺は、黙っていた。何を言われてもいい。俺はばあさんが楽しく死んで行ける事を考えていた・・
それを望むなら、そうする事にする。
『わかったよ。ばあさん。』
『それと、明日、弁護士が来る。遺言だ。それをしても、金は余る。世界には食べれない子供が沢山い
る。残りは寄付することにする。吉川が生まれ死んでいったこの町と、しっかりした団体へ半分つづ
な。それから、これが最後のお願いだ。一年一度、墓参りに来てくれ。たまには、お前の顔が見たい』
『なに、言ってんだよ。そんなこと言うなよ』と、俺は泪を流した。
『泣くな。これくらいのことで・・・頼んだぞ・・・』といい、部屋に入って行った。
なんで、なんで・・・
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