病院から出た俺たちはタクシーに乗った。
ばあさんが、電話を貸せと言ってきた。
俺は、携帯を渡すと、
『バカどうするのか、分からないだろ。それぐらい分かれ。』と、言っている。
なんで、怒られんだよ。と思いながらも、
『どこにかけるの?』と聞くと、
『〇〇ー〇〇〇〇ー〇〇〇〇にかけろ』といってきた。
俺はびっくりした。俺なんか家の電話でさえ覚えていないのに、どこにかけたかは知らないが、暗記
している。文明の利器の弊害だなこれはと思った。ボタンを押せばそこにかかるという弊害。
電話番号を押し、ばあさんに携帯を渡した。
『〇〇はいるか?吉川といえば分かる。』と、話している。
分かっちゃうんだ!
すると、『〇〇町へ』とタクシーの運転手に言った。
到着したのは、〇〇自動車。
まさか!
『いらっしゃいませ!お久しぶりです。』と、店長かその上の人なのかは分からないが挨拶をしている
『車をくれないか?直ぐに乗って行ける奴でコイツに合いそうなものを・・・』
『無理に決まってんだろ。今日来て、車、乗ってくなんて。』
『左様でございまして、今日の今日は・・・・』と言っている。
当たり前だ。
金があっても、どうにもならない事はあるんですよ。と、思いニヤニヤしていた俺。
『そうか。』と、素直に聞いた。
珍しい・・・・・
すると、『HIROTO!電話』と、いい番号を言う・・・
『もしもし、吉川ですが、車を買いたいのですが買えない用なんです。どうにかしてよ。』
そういうと、店から出て、走っているタクシーを止め、家に帰った。
何だったんだろう?
訳わかんないし・・・・?
やたら素直だし・・・・・?
まぁ、いいか!車を買ってくれるとかいってたけど、逆に迷惑だから・・・
よかった!と、俺は思っていた。
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