開いたドアから、社長が入ってきた。
俺の目の前の席に座り、口を開いた・・・・
『悪かったなぁ・・・』
『何がですか?』
『全てに対してだ・・・』
『ずいぶんと、謙虚ですね・・・』
『最後の社員への言葉、気遣ってくれてありがたかったよ』
『別に気遣ってはいませんよ。事実を話しただけですから・・・』
『申し訳なかったが、ドアの向こうで立ち聞きしていた。話を聞いていたら自分がしていることが情けなくなっってた。』
『当たり前のことですよ。社長が管理する部分ですから・・・』
『これから、どうするんだ?』
『治るか、治らないか、分からい病気になりましたから、今は、決めていません。』
『そうか。立て直してもらい、それが終わったら、お払い箱のようにして・・・』
『いいですよ。いずれの話、遅かれこうなっていたでしょうら・・・』
『いい勉強になりました。』
『そういえばなぁー、お前がみんなに話をした次の日、社員が俺に撤回しろといってきたよ』
『そうですか・・・・』
『俺は無理だと言った。酷い社長だと思われているだろうな。』
『わかりません。しかし、これからは、社長が矢面に立たなければいけないとは思いますよ。』
『そうだな。。。。』
『もういいですか?終わりましたので、失礼させて頂いて、今更の話は営業マンには必要ないですよ』
『体だけは養生しろよ。』
と、社長が言った・・・・
俺は、フッと笑い、長い事、働いた会社を後にした。
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