『よく聞きなさいよ。』



俺は、聞きたくなかった。これからの話は想像がつく。


逃げ出したかった・・・


ウソだと言ってほしかった・・


しかし・・・・



『私は、苦労もしたけど、良い思いもした。悲しい時もあれば、楽しい時もあった。でも、それが、会

っての私なんだよ。あんたは、吉川は関係ないと思うだろうけど、吉川あっての私でもあったんだ

よ。だから、わたしは、吉川の妻のまま死んでいくって決めていたんだ。』




俺は、何も分かっていなかった。


この、ばあさんの生き方を・・・・


『あんたは、病気かもしれない。でも、命を自ら断たないうちは楽しく過ごさなきゃいけないんだよ。

その為には、病気を少しでも良くしないとそう出来ないだろ。違うかい?』




『いつわかったんだ。。。。』


『あんたが、お金の話で来た時にはわかっていたよ。』


『何で言わなかったんだ・・・・』



『お前が困って来てるのに、逆に困らせられないだろ』



『なんだよそれ。意味わかんねぇし・・・』



『HIROTO! 半年しかない、ばあさんを安心させてくれよ。。。。』



『ばあさん・・・』といい、俺は泪をこぼした。


『わかったよ・・・・』



『そうするよ・・・安心してくれ・・・・』



俺はそう言った・・・



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