ママのところで手伝いだして二年が過ぎようとしていたころから、少しづづ、つぐみに笑顔が見え始めたそうだ。



それから、、お客の冗談にも、たまには参加するようになり、ママに、『ママが言う通りだったのかも



しれない』と言ったという。



過去を清算は出来ないが、過去を割り切る事が出来たんだろう。



それから数年して、俺がこの店に来たという事だ。



だから、俺の姿を見て、フラッシュバックのように子供の頃を思い出したのかもしれない。



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ママが、話を終えると、俺に『あんたはねぇー 生き方変えられないみたいだけど、つぐみはこんな小さい体で、必死になって生き方変えたんだよ。』



つぐみが、『ありがとう、ママ、もういいから・・・』と言った。



『確かに、病気は大変だと思う。けど、どうしてそこまでして・・・・どうしてそこまでして、ツライ方へ行くんだい。あんたは、つぐみに迷惑がかかるなんて言ってるけど、つぐみがそう言ったのかい?違うだろ。カッコつけるのもいい加減にしな』




そうかもしれない。


俺は自分の事、自分で決めて、相手の気持ちは考えていない。


『つぐみ・・・・ごめんな。』


『平気だよ。』



『つぐみ、お前、今どこにいるんだ?家を出てどこにいたんだ?』



少しして、『別れる男に居場所は言えない。別れる男に言う言葉はない。』


と、おどけて見せた。



そうだな・・・・勝手な奴だ・・・・俺は・・・・・