ママが『今日はお祝いだから、私のおごりだよー』と言った。


なんのお祝いなんだよ。


と、思ったが、ここではママが絶対的主君!悪く言えば独裁者だ。


そのママに毒を吐いた俺は、帰ってきたときには有名になっていた。


勿論、この店の中での話だ。


つぐみは、『わたしね、凄い事したんだよ。みんな、鬼の洗濯岩って知ってる?』


『そこの洗濯岩で、洗濯石鹸で、HIROTOの、Tシャツ洗濯してあげたんだよー!』と自慢げに言う。



お客もママも大笑いだ。


それからも、つぐみは旅行の出来事やそれにまつわる、出来事を一人で話している。


お客も、笑い、頷き、時には笑い過ぎて涙さえ流している人もいた。


すると、ママが耳元で、『跳ね馬娘を相手してくれてありがとうね』といい、俺の頬にキスをした。



それを見ていた客が、『HIROTO君、みんな取っちゃうじゃん』と言う。


『うるさい!親が子供にキスして何が悪いんだ!』と、一喝。


つぐみは、不機嫌な顔。。。。



なんで、そんな顔すんだよ。っていう感じだ。


『ママ、私だって何もしてないのに・・・』と、つぐみが言った。


『やっぱり、そうだと思ったから、HIROTOにしたんだよ。』


えっ!



この人は、俺とは真逆の考えだったんだ。俺なら旅行中にそんな関係にはならないと・・・・



この、ババァー凄いなー!と思った。


っていうか、俺の理性が働いたんだよと負けず嫌いの俺はそう思っていた。



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