『てんはたて?』



『おまえ、何いってんの?』



『見れば分かるでしょ。駅の名前。』


『天橋立っていうんだよ。』


『あまのはしだて?』


『そう、天橋立・・・』



『っていうか、ここどこなの?』



『京都だよ。。。』



『京都?』


『そう、京都。』


改札を出ると、つぐみの目の色が変わった。


『何ここーー!』


『いいとこだろ!っか、俺も初めてだけど。。』



『何でこんなになってんの?』


『神様の失敗だよ。』


『なにそれ?』 『それは後で、話すからあれに乗るよ。』とケーブルカーを指差した。



ケーブルカーに乗り、どんどん上へ上がり展望台に着いた。


『すご~い!』


俺は、黙って景色とつぐみを見ていた。


『なんでこんな形なの?』と聞いてきたので、俺は話し出した。


昔、男の神様が天界から地上のイザナミの命に会いに来るために、梯子をかけたんだ。その、梯子を使い、天界と地上を行き来していたんだけど、ある日、男の神様が帰るのを忘れ、地上で一夜を過ごしたんだそうだ。そうしたら、地上と天界を結んでいた梯子が倒れて、ああなったらしいよ。だけど、その梯子が無くなったことにより、人と神様の距離が近くなり、良くなったこともあるって話だ。


『詳しいね、HIROTO!』


『前に読んだことがあっただけだよ。それに、広島から来ただろ、ここも日本三景の一つだよ。』



『すごーい!じゃあ、さっきまで、宮島にいて、それでここにいるんだから、日本三景のはしごじゃ

ん。すごーい!』とはしゃいでいる。



『でも、三景でしょ。3つあるんだよね。もう一つは?』



『仙台だよ』


『じゃあ、仙台へ行っちゃおう!』


『無理だよ。この時間からじゃ』


『そうだよね。』


『一つくらい、とっておけ。そのかわり、ホントは京都から新幹線で明日帰ろうかと思ったんだけど、大阪に飯食わせに連れてってやるから。。。大阪は、そごいぞ!ママみたいな人の集団みたいだからな。』


『うん!行こう。』


といい、最後のの夜は大阪にすることにした。。。



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