『おい!起きろ!』
『イヤ!寝込み襲うなんて最低!』
『襲ってないから、早くしろ、時間がない。』
と言い、慌ててタクシーに乗り込んだ。
『広島駅まで』というと、
『どこ行く?こんな朝早くから・・・』
『明日帰る日でしょ。だから、急いでんの。』
つぐみは、寝起きともいう事があり、まったくと言っていいほど理解していない。
広島駅に着くと、切符を買い新大阪へ向かった。
電車の中では、二人して寝ていた。
アナウンスとともに俺は起き、『つぐみ、つぐみ!』と、起こして危うく乗り過ごすとこだった。
『ここどこ~?』と、聞いてきた。そうだ、知らないんだ。
『新大阪。』
『大阪?なんで、私、大阪にいるの?』
『電車で来たから大阪にいるんだよ。』
『まだ、これから電車に乗るけどね。』といい、速足で目的の電車に乗り込んだ。
『寝てろよ。。。起こすから。。。』と言うと直ぐに眠ってしまった。
一時間半くらいして、つぐみを起こし、又、電車に乗り込んだ。
『何回乗り換えんの?』と言いだした。
『これでおしまい。30分位らしいから、その顔何とかしてくれば』と言った。
つぐみは俺が慌てさせるものだから、広島から化粧もしないで、出てきた。勿論、自分も気付いていないけど・・・
『もうーーー!』といい、トイレまで走って行った。
あいつ、化粧と言っても口紅だけだよなぁ、と思った。
そして、つぐみが戻ってきて直ぐに目的地の駅に着いた。。。
つづく
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