今日の、つぐみは、朝からおとなしい。
明日、都内まで戻ろうと俺が言ったからだ・・・
休みを考えればもう一日いられない事もないが、都内で遊んで、一日休んで仕事という方が楽だと思っ
たからだ。
俺は元気よく、『つぐみ!子供じゃないんだからダダをこねないの!』といい、名前は忘れたが、
何とかという、つぐみが毎日飲んでいるジュースを渡した。
『帰りたくないよ。明後日じゃダメなの?』と、静かに呟く。
『ああっ、その方がお互い楽だよ。』
『いや、まだいる。』
『わがまま言うなよ』
『お願い。』
『ダメだ。』
『お願い!』
俺は、根負けして『わかったよ』といった。
『やったーー!』といって喜んでいる。
騙されてるのか? そんな、感情までも抱く変わりようだ。
『そのかわり、直ぐに荷物を纏めろ。』
『なんで?』
『ここは飽きたから、広島へ行く』
『ホントだ。決めたらにはとことん行こう』
といい、宮崎空港から広島空港へ飛んだ。
『なんで、そんなにいきなりなの?一人旅の事といい、広島の事といい?』
飛行機の中で聞いてきた。
俺はホントのオヤジの事を思い出した。血は争えないなぁーと・・・
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