まるで、生きた心地がしないどころか、半分意識を失うんじゃないかというくらいの
運転技術。。。。
やっぱり。。。。
信号待ちになり、『いつも、運転してるの?』と聞くと、
『2年ぶり』と答えてきた。
これは、事実なのか?
普通なら怖から~とか、言うところだろ!
道はどんどん狭くなっていく。。。。
でも、つぐみは余裕な顔つき。
店にいる時の顔とは、全く違う顔。
俺は、何かに嵌められているんじゃないかと思った。
会って、二日目で、しかも二人で、宮崎にくる若い女の子いるか?普通?
なんで、気付かなかったんだろう、と思っていると、『車庫着いたからやって。』と言う。
やってって。。。お前、車庫入れも出来ないの。。。
つぐみは、車を止めると一直線に歩き出した。
観光なんだか、ここにもあるよ。見るとこ・・・と言う暇もなく歩いていく。
俺はその後をついていくと突き当たった。沿岸沿いを歩いてたどり着いたここの風景は絶景だった。
ここが鵜戸神宮の名スポットか!
ここでも、何か土産でも見ているようだ。
なんだかなぁ、と思っていると、『こっちきて』と言われギリギリのところまで連れて行かれた。
『はい!』
『なにこれ?』
『分かんないの、下見て!おそこに大きな岩があるでしょ。その上が窪んでるの分かる。』
『あそこに入れば願いが叶うんだって。これは運玉っていうのよ。絶対入れてよ!』
入んだろと思っていると、
『そうそう、男の人は左手で投げるんだからね』 ホントかよ、ウソだろ!っと思っていたら、小さい
男の子が来て左手で投げ始めた。ホントなんだ・・・
『あっ、それから、HIROTOは私が幸せになりますようにってお願いしてね。』
『なんだよ。それ、じゃあ、つぐみは?』
『内緒』といい、勢いよく投げ始めた。ダメだなあれじゃ・・・
俺も投げてみた。しかし、左手で野球のボールは投げたことはあるが、こんな小さいもの投げたことな
いな。難しい。3つ4つ投げて、『これ無理だよ』というと『入れなさいよ。』と言われた。
俺は無理だよこれはと思いがら、又、投げた。
入らない。。。残りが二個になった。
つぐみにやろうと思ったが、当たり障りのない事にこの場合は越したことはないと思い、
左手でいい加減に投げた。それが、放物線を描き、穴の中で落ちるか、落ちないかという感じで
転がっている。入れと願ったら、入った!つぐみは、
『今のHIROTOのだよね。』
『うん。』というと
『やったー!』といって喜んでいたまでは良かった.
つぐみは、無くなれば買い、無くなれば買いの繰り返し。
見かねた俺は、『つぐみのお願いの分は俺が入れたからいいじゃん』と、言っても聞かない。
俺は、そんな数打てば当たる、みたいなことで御利益あんのかと思っていた。
俺は、ベンチに座り遠くを眺めていた。。。
そうしてしばらくして、『入ったーーーーー』と言う声とともに鵜戸神社を後にした。
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