宮崎に着いたのは、夜だったので、宿泊先を見つけることにした。
といっても、未開の地に近い場所。
どうしようもなく、空港のタクシーに乗り、ホテルを教えてもらい、向かってもらった。
がっ・・・・・
着いた先は、ラブホテルだった。
俺は慌てて『運転手さん、こういうホテルじゃなくて、普通のホテルなんですけ・・・』というと、
『ごめん、ごめん』といい、今はあるかないか知らないが、シーガイヤの近くだった。
『高そう!』と、つぐみが言った。
俺は、冗談で、『高いビルだね!』と、答えると『違う、値段だよ』とむきになっている。
ははははっ、と笑いながら、ホテルに入りフロントに向かった。
『すいません。シングルを二部屋お願いします』というと、
『なんで?一部屋でいいじゃない。』と、つぐみが言う。
『そういうつもりで、ママのお願いを聞いたわけじゃないの』
『だって、何もしなければいいんじゃない』
『あぁっ~ もしかして・・・』と、俺をからかう。
ここは、それなりのホテルなんだから頼むよとの思いと、早くしないと何を言い出すか分からないので
『あっ、やっぱり、ツインの部屋でおねがします』と頼み、何階かは忘れたが夜景の見える上の方の部
屋へ案内された。
やっぱり、一人旅だよなぁ、思った。
そんな事は、お構いなしに、つぐみは、『お腹すいた』と、一人で騒いでいる。
仕方ないので、『今日はホテルのレストランにしようか?』
つぐみは『コンビニでもいいよ。』と言う。
多分、俺の懐を気にしてくれたんだろう。
『いいから行こう。』といい、夕食をすませ、旅の疲れか、直ぐに眠ってしまった。
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