どこに行こうか、迷っていた。
とりあえず、北へ行くか、南に行くか?
そんな感じだった。。。。
俺は、生まれてこの街を、ほとんど出たことが無い。
しいて言えば、母の田舎に行く位だ。
後は、必ず、家か、この街のどこかで寝泊まりしている。
俺は、ガキの頃、ホントのオヤジに北海道に連れて行ってもらったので、南に行くことにした。
南と言っても・・・・・
『つぐみちゃん、南の方へ行くことにしたよ。』
『はい!行きましょ。行きましょ。』といっている。
しかし、困ったのは、つぐみの荷物だ!
海外旅行でも、こんなに持っていかないってくらいの荷物。。。。
『つぐみちゃん。ちょっと、荷物多くない?』と聞くと
『はい。。。多かった。。。』
『分かった、行く前にデパート行こう。』といい、
デパートに向かった。
俺は、カバン売り場を探し、適当なものを探し、それを買った。
そして、つぐみに、『これにはいるくらいにしな。後のやつはこのダンボールに入れて』
といい、女の子の荷物なので、恥ずかしいだろうと思い、婦人服売り場の試着室を借りた。
出てきた、つぐみは、『これ捨てちゃうんですか?』と聞いてきた。
『捨てないよ。』といい、俺はダンボールを抱え、一階の宅配コーナーへ向かい、店に送る事にした。
『やりますねー』と、つぐみが横で言っている。
誰でも、そうするだろと思いながらも、俺達は駅に向かった。
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