夜も0時前!
『終電、無くなるよーーー!』と、ババァが叫んでいる。
わざわざ、ここまで来て、飲んでいく人もいる。
みんな、ここが好きなんだぁ・・・
俺も、なんだかんだいって、廻りに勧められ生ビールを3杯呑んだ。
『一回、片づけるよ。』
『いいよ。』と言う。
この店は、第二回戦に入る。
今度は、同業者の人がここに来るのだ。
だから、みんなここを共有している事をわかっている。たった6席しかない共有の場所。
『HIROTO! HIROTO! 大丈夫かい!』と、ママが聞いてきた。ザリさんほどではないが、俺も飲む方だ。なのに、生ビール3杯で寝てしまった俺を心配している。
『あぁ、ゴメン。夜食部隊が来る時間か!帰るよ。。。』というと、
『今日は別の店で、閉店後、この界隈の同業者さんと飲む事になってたんだけど・・・やめた!』
『なんで。。。』
『久々、HIROTOが来たしさ。』
『いいよ。帰るよ。』
『大丈夫だから!』と強く言われた。
『じゃあ、ビールちょうだい』
『ダメなんでしょ。飲んだら・・・みんないたから言わなかったけど・・・』
えっ。。。。。なんで。。。。
しばらく沈黙が続いた。
『じゃ、何もないと間も持たないし、瓶ビールで二人チビチビやりますか?』と、ママが言う。
『ああっ。』
グラスにビールを注いでくれた。
『ほら、手酌させるつもりか?』
『あっ、ゴメン。』といい、ビールを注いだ。
それから、無言のまましばらく経った。
そして、ママが話し出した
『ねぇ、HIROTO! つぐみちゃんとはどうなってんの?』
と、聞かれ俺はグラスに入っているビールを一気に飲み干した。
つづく
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