車を走らせた。。。。
あては、あそこ。。。。。
命の恩人に近い、ユリを乗せ。。。
『お腹すいてきません?』と聞いてきた。
高速乗る前に言うだろ。。。普通。。。
『高速降ります。』
『いいです。』といい、カバンから、お菓子を出して食べだした。
ウソ!
俺は、極端ではないが潔癖なところがある。
なんなんだよ、この女。。。。
ポロポロと、お菓子の粉が落ちている。。。。
『あ~、充電完了!』
訳わかんない。。。。
『どこ行くんですか?』と聞いてきた。
『いいとこだよ。』というと、
『ホテルは行きませんよ。』
と言いだした。
俺は、『俺も行かないから・・・』といい返した。
高速を降りる。
国道から山道に入り、どんどん進んでいった。
ユリは、俺の腕を掴み、『こんなとこに置いてかないでくださいよ』とか、また、訳の分からない事を言っている。
車から降り、しばらく歩くと、ゴーっと言う音が聞こえ始めた。
『ここだよ。』というと、
ユリは、黙ってそこを見つめていた。
滝だ。。。
少ないが、ライトアップがされていて、幻想的だ。
『綺麗だなぁ~』と、ユリが言った。
『ああ、綺麗なんだよ。ここは・・・』と、俺は寂しげに言った。
『どうしたんですか?』と、俺の気持ちを見透かしたようにユリが言う。
『いや、なんでもない。』
なんでもないよ・・・ただ、吉川さんの事を思い出しただけだよ。
吉川さんが眠る・・・大きな滝・・・吉川さんが眠る大きな滝壺・・・・
吉川さん。。。
吉川さん。。。
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