人は相手から受けた感謝を忘れていく・・・でも俺は・・・




ビックリした。



慌ててこの人が車に乗り込ん出来たことに・・・


救急車が走り出した。



俺は、女性に『すいません。ご迷惑かけてしまいまして・・・』


と、挨拶をした。


女性は、『いえ、そんなことありませんから、気にしないでください。』と、うつむきながら答えた。



人生で二度目の救急車だが、ホントに乗り心地が悪い・・・


『右に曲がります。救急車、右に曲がります!』と、救急隊員の人がアナウンスしている。



しばらくして、病院に着いた。


そのまま、治療室に入り、一通りの検査をしベットに寝かされ、点滴を打たれた。


結果は当たり前の結果だった。


そこへ、あの女性が入ってきた。


看護師さんが女性に折り畳みの椅子を持ってきてくれ、そこに女性は座った。



俺 :『ホントにすみませんでした。助かりました。』


女性:『いえ。大丈夫ですか?さっきは、凄い苦しそうだったようですが・・・』


俺 :『ええ、苦しかったです。死ぬほど・・・』


女性:『でも、良かった。ホントに私も死んじゃうんじゃないかと思って・・・』


女性:『〇〇さんですよね?』


俺 :『何で知ってるんですか?』


女性:『さっき、お医者さんが〇〇さんの連絡先を知らないかと聞かれたんで・・・』


俺 :『そうですか。それで・・・あっ!会社に行かれるんじゃ?』


女性:『大丈夫です。さっき、連絡をして有給を遣わせてもらうようにお願いしました。』


俺 :『すいません。大事なお休みを使わせてしまって・・・』


女性:『平気ですよ。会社も有給を使えといつも言ってますから・・・』

と、笑顔で答えた。そして、『何もなくてよかったですね。』と言った。



俺は、自分の病気の事を話さなければ、この人に失礼だと思った。



そして俺は、一言目を口にした・・・・・




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