数日前に、のんびりお風呂につかっていた時のこと。
ぼんやりと色々な想いを巡らせていたら、
日本の※中空均衡構造と、西洋の中心統合構造の様子が、立体的なイメージでふわーっと浮かんできました。
両者の構造は、こんなに違うんだなぁと、改めてその違いっぷりに驚いてしまった。
そもそもの姿や、拡がりの方向性がまっったく違う。
両者はとことん重ならない。
多様性とか、多文化理解とか、何となくわかった気になって口にしてきちゃったけど、
こんなにも違う者同士がどうやってお互いを理解し、共生していくというのか~?!と、
ちょっとやるせない気持ちになりました。
そのやるせなさをしみじみ味わっていたら、思い出したことがあります。
以前、外資系の会社でマネージャーをされていて、すっごく魅力的で惹かれる方に、
お願いしてインタビューさせてもらった時のこと。
海外での、全く文化の違う相手との交渉事はどうされているのかな?
大切にしていることや心がけていることは?と伺ってみたら、
「お互いの利害についてもわかった上で、
【今ここで自分たちが選べる一番美しい結論は何か?】
それを大事にして結論を詰めていくんです」
とおっしゃった。
大切なのは「美しさ」と、それを「感じとる心」なのか!
全く異なる価値観お相手と自分をつなぐ道は、「美しさ」の中にあったのか。
となれば芸術って、この“美しさを感じる心”を養うためにあるんじゃないか??と今さらながらに思いました。
どれだけ勉強ができたって、自分の側の利益を最優先するようでは、
お互いの理解も共生もできやしない。
美しい結論に向かってお互いを大切にし合いながら進めるようでなくては、
がんばってみたってそこに温かさは生まれない。
その方は、部下の皆さんにも仲間にもとても慕われていて、上司にも引き立てられる、
でもご本人はとても素朴な気さくな方で、何とも不思議な、でも温かさあふれる存在感が印象的なのですが、その秘密もここにあるのか!
初めて、芸術の意味を肌で感じたように思いました。
ちょっとこの周辺、深めていきます。
次世代のためのバージョンアップした中空構造や仕合わせる力を受け渡していくために、
何かとても大切なことがあるに違いない。
… … … … …
※中空均衡構造と中心統合構造:ざっくりの説明です。
この二つの構造は、元文化庁長官で臨床心理学者の河合隼雄さんが提唱された、
文化と国民性の構造についての説明です。
日本は中空均衡。もともと多神教的考え方の日本ですが、さらに
“重要なものにこそパワーを置かない”という特徴があります。
つまり、中心が「空」。「空」といってもからっぽというわけではない。
西洋は中心統合。一神教をもとに、絶対的な神を中心に置き、個人主義。
その倫理観の厳しさは、中空均衡的考え方では想像の及ばないところがあるそうです。
河合先生の書かれた〈中空構造日本の深層〉が参考になります。
