リビングや居室でくつろいでいると
電話機から「ピンポーン」と来客を知らせるチャイムが鳴ります。
子供の友達のようです。
内線で子供部屋を呼び出して、切り替えます。
オートロックの玄関をインターホンから開錠させて
玄関に友達が入れるようになります。
電話機とインターホンが一体となっている
松下電器HAシステムと呼ばれた108K・208K・216Kタイプ
を交換できないか
と相談を受けることが多くあります。
ターミナルアダプター・ドアホンアダプターって何
電気錠も付いてるから玄関ドアも交換しないといけないの?
ドアホンのリフォーム、取替、交換ができない
そんなことはありません。
今回は、事例を踏まえながらこんな疑問に答えていきます。
こんにちは、成功電気の今井です。
愛知県名古屋市で住宅の電気設計を25年ほど続けています。
主に住宅の蓄電池、太陽光発電、V2Hやスマートホームの
設計施工を500件以上実施しています。
本記事の内容
・HAシステムとは
・時代と共に変化した情報管理とは
・電気錠とインターホンの連動
・インターホンと電話と内線の連動
・宅内非常時の発報装置
・IoTとの接続やクラウド管理など
・まとめ
住宅用の複合システム、多世帯住宅のプライバシーと効率化にとっても便利
・HAシステムとは
今回の内容では住宅向けの設備に限定してお伝えしていきます。
HAシステムとは、Home Automation(ホーム・オートメーション)システム
の頭文字をとったものとも呼ばれています。
コンピューターを利用した住宅向けの情報処理や管理をするシステムです。
住宅にあるセキュリティや通話などの機能がある設備
1990年代以前は携帯電話が普及していなかったので
家の電話機が発達していました。
それがHAシステムと呼ばれた108K・208K・216Kタイプになります。
ローカルな電話機であるインターホンにモニター機能が付いており
外線電話にも使え、内線電話の呼び出し機能もあります。
電気錠との連動で、玄関ドアの開錠施錠もできたりします。
今では、住宅内で子供を呼ぼうと思うと、LINEでの通話やトークなどでしょうか。
お年寄り世帯が要る場合などは、インターホンの内線機能が役立ちます。
・時代と共に変化した情報管理とは
新築住宅の打合せをしているとよく感じることですが
時代と共に、求められる設備はどんどん変化しています。
例えば、
インターネット接続については、20年以上前では有線LANが一般的で
TVやパソコンに繋げるように有線LANコンセントを各場所に用意していました。
分配に使ったハブの性能も100Mbpsが主流でした。
HAシステムと呼ばれた108K・208K・216Kタイプもこの時代の商品です。
現在では、wifiが普及しゲームやオンライン会議などにより1Gbps以上が当たり前
となっており、以前のハブが残っていると通信速度低下の原因となっています。
また、TVでは4K8Kなどもありながら、子供部屋にはそもそもテレビを設置しない
と言ったケースも一般的になってきました。
セキュリティーについては、セコム様などのメーカーサブスクの台頭や
防犯カメラの普及により設備が複雑化しており、
どれがどの線で、どこまでの役割を担っているか把握が困難になっています。
上記のことから、なるべく更新や今後の変化への対応を踏まえ
住宅内設備の情報機器図面をまとめて管理しておくことが大切です。
・電気錠とインターホンの連動
来客の際、とりあえず鍵を開けて玄関の中まで入ってもらうには
インターホンと電気錠の開錠ボタンが近くにあることが条件となります。
電気錠については鍵メーカーが主となっており、後付けの電気錠もありながら
ゴールや美和ロックなどメーカーの鍵とパナソニックなどの電気錠システムを連携させ
インターホンのメーカー品と連動させるシステムを組んでいます。
電気錠と電気錠システムの連携では、線変換アダプタによる接続で互換性が担保されます。
電気錠システムとインターホンの連動では、JEM-A(日本電機工業会通信規格)変換アダプタ
による接続で互換性が担保されています。
つまり、各設備(鍵、電気錠、インターホン)は互換性はあるものの
別メーカーの別機種でも、規格に適合している範囲内であれば交換が可能となっています。
例えばHAシステムと呼ばれた108K・208K・216Kタイプなら互換性があるシステムを組むこともできます。
・インターホンと電話と内線の連動
子供の友達が遊びに来た時、「ピンポン」となって「はーい」と応対します。
内線で子供部屋を呼び出して、対応を子供に交代するシステム。
また家の電話が鳴って、出た人ではない人を内線で呼び出したりします。
最近ではスマホの普及で家の電話が鳴ること自体が少なくなってきました。
しかし、近年ではアマゾンやウーバーなどのネット注文が増えてきており
配達によるインターホンの利用頻度は増えています。
また、訪問販売や闇バイトによる特殊詐欺が多発しており対策が必要です。
複数世帯が同居している場合、だれの要件での来客かを素早く知ることが
居留守やお断り対応などの選択が可能となり、トラブルの未然回避の有効手段となります。
・宅内非常時の発報装置
火災の避難は早く気付くことがとても重要
一階に住むおばあちゃんが、キッチンで火を使っていることを忘れて
空焚きになった鍋から火が上がってしまったとき
キッチンに設置した火災報知器が発報して
2階に住む子供世帯にあるインターホンから発報音が鳴る
また、二世帯住宅の別世帯に住んでいるおじいちゃんがトイレで急に体調不良になり
非常用押し釦を押しました。それが別世帯に発報してすぐに駆け付け救急車が呼べた
など、いろんなシチュエーションで役に立つインターホンの外部拡張機能です。
・IoTとの接続やクラウド管理など
上記の設備とは別に、インターホンと連動させることによって
例えば、自宅に設置したモニターで上記の情報を見える化しながら
電力量の料金について確認したり、エアコンや自動シャッター、ブラインドなどを操作したり
できる機能があります。
このような複合システムをお手持ちのスマートフォンからも操作や見える化
を可能とすることもできます。
・まとめ
いかがでしたでしょうか。
電話機とドアホンを一体化させたHAシステムと呼ばれた108K・208K・216Kタイプから
モニター付きインターホンに買換え、交換にあたり
迷ったり困ったことがあればいつでも成功電気にお問合せください。
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TEL052-919-2560
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