電話機から「ピンポーン」と来客を知らせるチャイムが鳴ります。
「どなたですか?」と出る前に、相手を見ておきたい。
モニター付きのインターホンに買い替えたい
VE-DA10-Hドアホンアダプターが付いている
と相談を受けることが多くあります。
ドアホンアダプターって何
ドアホンのリフォーム、取替、交換ができない
そんなことはありません。
今回は、事例を踏まえながらこんな疑問に答えていきます。
こんにちは、成功電気の今井です。
愛知県名古屋市で住宅の電気設計を20年ほど続けています。
主に住宅の蓄電池、太陽光発電、V2Hやスマートホームの
設計施工を500件以上実施しています。
本記事の内容
・ドアホンアダプターとは
・ドアホンアダプターを外して電話機とインターホンを分ける方法
・インターホンを使った防犯対策
・インターホンを選ぶ時のポイント
・最近のインターホンは介護にも使える!
突然の来客
配達もあるけど、訪問販売や詐欺などの防犯対策は大切
・ドアホンアダプターとは
1980年代から1990年代に普及していた設備に
「ドアホンアダプターVE-DA10-H」
と呼ばれる、玄関外のドアホン(以下ドアホン)を押すと電話機から「ピンポーン」とチャイムが鳴り
受話器を取るとドアホン越しに来客対応ができるものがありました。
2000年代に入り、インターホンにモニター付きが主流となってきたため見かけなくなりました。
ドアホンアダプターは玄関外のドアホンと線で繋がり、屋外から来ている電話線も繋げ
電話機とも線で繋がって、双方とも電話機から使えるようになっています。
また
【玄関番】ホームテレホン(108K、208K、216等)HAシステム
こちらの商品は、電話回線とインターホンと電気錠とセキュリティ
が一台で操作できていました。
現在では生産終了し、代替品がない状態となっています。
対策についてはこの後に説明していきます。
・ドアホンアダプターを外して電話機とインターホンを分ける方法
ドアホンアダプターは操作する必要がないので
階段下やクローゼット内などの見通しの悪い場所に付いていること多く
付いていることに気づかないケースもよくあります。
モニター付きのインターホン本体は、ドアホンと直接線を接続するタイプが多く
ドアホンアダプターからの入替では、モニターが見通しの悪い場所に付いてしまいます。
また、電話機が複数台ある場合、インターホン本体がある場所の電話はいいのですが
そうではない2階ホールや、寝室などにも電話機がある場合に
今までは電話もインターホンも出れたのに
電話機とインターホンを分けたことによって
電話は出れるがインターホンに出れなくなる場所が発生してしまい
せっかくお金をかけて交換したのに以前より不便になってしまうケースがあります。
旧機器類(生産中止)は新機器との互換性がなく、今まで通りすべての機器を連動
させる場合すべての機器の取替が必要です。
しかし複雑な屋内配線を全更新するのは大掛かりでコストがかかりすぎます。
でも成功電気では調査しながら旧配線の一部を流用して他は無線で置き換えるなど
して付帯工事を削減するので安価にシステム更新できます。
・インターホンを使った防犯対策
近年、闇バイトなどによる強盗、空き巣などの犯罪が増えています。
業者を装い、ドアホンを押し、不在かどうかを調べたりしているそうです。
ドアホンにカメラが付いていないドアホンアダプタータイプだとどうにもできませんが
モニター録画機能付きのインターホンであれば、だれがいつドアホンを押したのか
録画したデータを後から再生することが可能です。
増設カメラを設置して、人感センサー録画モードにしておくと
道路から自宅敷地内に侵入してきた人を検知して、録画することも可能です。
・インターホンを選ぶ時のポイント
従来のドアホンアダプターから更新する機種の一つにあるのが
ドアホンとインターホン本体を無線で接続するタイプのインターホン
ドアホンが電池式なので交換が必要になります。
モニター付きインターホンにドアホンアダプターを付けて、電話機でも使えるタイプ
録画はできますが、ピンポンがなった時に電話機側ではモニターが見れません。
従来のドアホンアダプターが付いている場合
カメラが付いていないドアホンはカメラが付いているドアホンに比べ
低い位置や顔が映らない角度に付いていることがあります。
位置を調整したり、商品の選び方を見直したりする必要があります。
【玄関番】ホームテレホン(108K、208K、216等)HAシステム 1-A-2
のシステムなど代替品がない商品の場合は、設計図から作り直して
今あるシステムをうまく活用しながら組み替えを行う必要があります。
詳しくは一番下のリンク先のブログで詳しく紹介しています。
・最近のインターホンは介護にも使える!
両親も年齢を重ねるにつれ、
躓きやすくなったり、新しいものを使うのが難しくなったり
スマートフォンがあっても、電話することや電話に出ることも難しいケースもあります。
また、トイレやお風呂で具合が悪くなってしまったり
鍵をどこかに無くしてしまい、家に入れなくなってしまったりすることもあります。
ドアホンアダプターVE-DA10-H
2世帯住宅の場合、宅内からの行き来ができない場合もあり
内線通話があるととても便利
インターホンの内線ではボタン一つで会話ができるので
スマートフォンと比べても、元々使ってたインターホンの延長で
使用することができるのでカンタンです。
また、非常用押し釦などにより緊急時の呼び出しがあれば
親世帯での急な体調悪化の時の対応も可能です。
JEM-Aアダプタを使って他世帯にボタンを作っておくことで
鍵がなくても開錠することができます。
いかがでしたでしょうか。
ドアホンアダプターも便利な機能のシステムでしたが
現在では様々な無線技術が進化しており
代替や新たなシステムの組みなおしによって対応も可能です。
電話機とドアホンを一体化させたドアホンアダプターから
顔が見られるシステムの
モニター付きインターホンに買換え、交換にあたり
迷ったり困ったことがあればいつでも成功電気にお問合せください。
ドアホンアダプターVE-DA10-H
お問い合わせはこちら
TEL052-919-2560
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ドアホンアダプターVE-DA10-H
関連ブログはこちら
「インターホン機能と電話機能が一体になったHAシステム:108K・208Kタイプとは」
20世紀の設備から21世紀の設備への更新と時代の変化をまとめました。