庭を駐車場にする場合、様々な課題がでてきます。

道路とのなめらかな勾配、車の重量に耐えられる基礎

歩道がある場合、縁石の撤去などの外部工事

市などによる、緑地化の条例など

 

家に合わせて、家の周りをどうするか

駐車場はいるし、アプローチもほしい、木を植えてプライバシー空間を作りたい

BBQできるスペースも欲しい、水栓を作りたい

など、思いは多くもスペースに悩む

 

デザインは和風モダンや、カリフォルニア風、クラシック風など

イメージもあります。

 

できれば一石二鳥でまとめてできないか。

今回はそんな中で庭と駐車場を合体させたプランを解説していきます。

 

庭と駐車場

 

 

こんにちは、成功電気の今井です。

愛知県北名古屋市で住宅の電気設計を20年ほど続けています。
中部電力電気工事委託店として主に住宅の

蓄電池、太陽光発電、V2Hやスマートホームの設計施工を500件以上実施しています。

 

 

庭とは

庭のような駐車場とは

実際のイメージ3選

実際の問題点や懸念事項

DIYの課題

その他の使い方

まとめ

 

 

 

庭とは

 

庭のような駐車場にするための方法とは

 

庭とは、家と家の間に隙間が必要となり、その間をきれいに見せる方法として

様々な工夫がされてきました。

 

近代となり、車が必要となったことで、駐車場のスペースを確保することも進んでおり

 

農家の作業スペースであったり(土間)、防風対策であったり、現在ではプライバシー空間(外部の目が届かない所)を屋内外に作り、趣味を楽しむスペースであったりましす。

 

土地には限りがあり、家のスペースを作り、駐車場を作り

としているとその他のスペースを確保するのは難しくなっています。

スペースはできても、日陰となってしまったりすると植物を育てるには困難であったり

日当たりのよいスペースは、建物にゆずるケースが圧倒的に多いです。

そんな中、いかに植物を使った庭を作れるかが現代の課題となっています。

 

 

 

庭のような駐車場とは

 

 

土間コンクリートだけでは殺風景だし、照り返しなどを抑えて緑を増やしたい

庭を作るスペースが確保できなくて、せめて駐車場の一部だけでも使えないか

など、様々なケースでのお客様の話を聞きます。

 

ここでは駐車場を庭として楽しむ方法を紹介します。

駐車場を芝生にする場合、「レンガタイプ」「緑化ブロックタイプ」「枕木タイプ」の3つが多いです。

駐車場を芝生にするメリットは5つあります。

表面温度の上昇を防げる
景観がよくなり、見た目が映える
緑地面積として算入することが可能
ヒートアイランド現象の低減につながる
雨水の排水を助ける
 

至れり尽くせりのようにも思いますが

実際にメンテナンスしながら生活にも合った庭のような駐車場を作るには

様々なハードルがあります。

 

 

 

実際のイメージ3選

 

「レンガタイプ」

レンガは反射率が低く、熱容量が高い為

照り返しを抑えることが可能です。

芝との相性も良く、よく用いられます。

 

「緑化ブロックタイプ」

ブロックと植物が一体となったタイプです。

 

「枕木タイプ」

枕木の隙間に芝を植える方法です。

 

 

 

実際の問題点や懸念事項

 

 

駐車場の芝生は車を駐めたままにすると枯れる

朝から夕方まで車が駐車場にあると芝の部分が車の影となり

光合成ができなくなってしまいます。

光合成ができないと芝は枯れてしましいます。

 

通勤に使っていた車が、新型コロナの影響で

テレワークとなり、車が常に駐車場にある状態となり

せっかく駐車場の一部を芝にしていたのに枯れてしまったケースがありました。

 

また、日中のうち半分の時間だけ止まっている場合でも

周囲の環境により影響が出てしまう場合があるため注意が必要です。

 

 

デザインについては、イメージを共有していく中で言葉に置き換える部分の重要性があります。

よくある話ですが、イメージの共有ができていないとせっかく高いお金を払って頼んだ内容が

思いもよらない完成品となってしまうことがあります。

 

例えば、植物を探しているときお店で相談する際、自分がイメージしているものを

相手に伝える際、単語の組合せや地域で表現することもあります。

現在は写真を用意しておくことでイメージの共有が簡単になってきた側面もあります。

写真を探すにあたってもキーワード検索する単語が明確だと

自分のイメージ合った写真を簡単に探せるようになります。

 

・和風モダン

今どきの和風として、アジアンテイストを交えながら

好みに合わせて

 

・カリフォルニア風

明るいイメージをメインに、木の種類も

 

・クラシック風

昔ながらの見た目を作るために、ヴィンテージ

 

 

 

DIYの課題

 

DIY、自分で庭を作っていく楽しみは想像するだけでも

楽しそう、週末に向けて今回はどこを触ろうかと思いめぐらすのも

いいですね。

 

しかし、新築当初にやっておかないと後で自分ではできないポイントもあります。

100Vの電気の配線や、インターホン、カーポートなど

資格や知識、人数が必要な作業です。

事前に計画をしておき、自分でやるところと依頼するところを

明確にしておくとイメージに合わせたデザインが可能となります。

 

 

 

その他の使い方

 

 

緑がほしいけど芝などが困難な場合は、苔を植える方法もあります。

 

スナゴケやハイゴケなどがおすすめです。

 

スナゴケ

全日照でも耐え、性質の強い苔です。繁殖力もあるので比較的、簡単に増やすことができます。

上から見るとたくさんの星が寄せ合っているように見えます。

スナゴケとは、シッポゴケ目ギボウシゴケ科の蘚類です。

 

都会でも、日陰気味のアスファルトなどでも育てることが可能です。

スナゴケ(砂苔)という名前の通り、砂池や岩池などの水はけがよく日当たりが良い場所によく見かけます。

 

直射日光や暑さ寒さにも強く、苔の生育環境として厳しいといわれる屋上の緑地素材としても利用されており、ヒートアイランド現象の抑制に期待されています。

 

 

ハイゴケはその名の通り、這うように生長する苔の一種です。

日本では北海道~沖縄まで分布しており、道端や茅葺屋根(かやぶきやね)の上、あぜ道の脇など様々な場所に生えています。

別名をカバー・モスと言い、グランドカバーなどにも使われます。

ほふく性(這いながら生長する性質)なので園芸では使いやすく、盆栽の表土を覆ったり、苔玉やテラリウムなどによく使われています。

強健で生長もはやいので、育てやすくメジャーな苔です。

 

育てるときは日射と湿度が重要です。 

湿度はわかるけど、日当たりが必要なのは苔っぽくない一面です。

 

また、駐車場をドッグランの場所にすることも可能です。

ワンちゃんが走りやすいようにある程度芝生にしておくことがおすすです。

駐車場の出入り口から道路に飛び出さないようにゲートを設けておく必要があります。


 

 

まとめ

 

 

庭のような駐車場、好みに合わせたスペースの使い方のパターンが多数あり

車の使用頻度や日射の影響により変わります。

 

今後は電気自動車の活用も進んでいく中で

駐車場の在り方も変わってくる可能性もあります。

 

庭のサイズにより変わる部分や

デザイン性を考慮して検討して

自分の好みに合った庭と駐車場を作れるといいですね。

 

 

おわり

 

 

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