新築時に10KW未満の太陽光発電を付け調子がいいので増設したいが、どんなことを気を付けたほうがいいですか?

失敗するとせっかくの買取金額が安くなったり、保証がなくなります。

 

先日こんな質問をもらったので、

太陽光発電を増設するメリットやチェックするポイントを徹底的に解説します。

 

太陽光発電を増設するより、使用電力を削減して売電量を上げる方がコストパフォーマンスが高い場合が多く

様々な省エネと比較しながら説明していきます。
断熱や遮熱、省エネ設備の導入など、省エネリフォームには星の数ほど対策方法があります。
その中で、

使う長さから判断して太陽光発電を断熱材、窓、エアコンと比較しながら費用対効果をみていきます。

 

更新:2024年12月5日

作成:2022年3月1日

 

こんにちは、成功電気の今井です。

愛知県北名古屋市で住宅の電気設計を20年ほど続けています。


主に住宅の蓄電池、太陽光発電、V2Hやスマートホームの

 

設計施工を500件以上実施しています。

 

 

もくじ

太陽光発電増設のチェックポイント

省エネリフォームの種類

長寿命な材料の選び方

その他家電設備の選び方

まとめ

 

今回は10KW未満の太陽光発電を屋根に設置した場合について詳しく解説します。

(特定計量制度)

1,太陽光発電増設のチェックポイント

まずは太陽光発電を増設するメリットは

売電量が増えて収入が増える、 自家消費する量が増やせる

などがあります。

 

例えば、

思っていたより発電してくれているのでもっと載せたい

とか

電気の使用量が増えたので太陽光発電を増設したい

などのお話を聞いています。

 

誤って増設しすぎると今のメリットがなくなってしまったり

増設するほど電気代が安くなるわけではありません。

 

 

太陽光発電設備はまず増設を考慮されていません。

 

とはいえ、増設できない訳ではありません。

 

そこで今回は元々付いている太陽光発電を増設する場合のポイントをチェックします。

 

①太陽光発電を設置して10年以上経過しているか(10KW未満)

FIT法(固定買取制度)があり、10年以内の場合は

増設する場合は10KW以上にしてはいけない

新たな発電設備を設置する場合はダブル発電するか、差分計量する。

などの縛りがあります。

 

10年以上経過している場合、法律の縛りはなくなります。

差分計量についてはこちら(特定計量制度)

 

 

②パワーコンディショナーの容量に問題はないか

パネルを増設するとパワコンの容量が不足する場合があります。

過積載(パワコンの出力よりパネルを多く設置する)の接続が可能な機器もあります。

新たにパワコン含め増設する場合は分かりやすく簡単です。

 

③既設の太陽光パネルと同じタイプが調達可能か

既設の太陽光パネルと違うタイプを増設する場合、

パワーコンディショナー1台で賄う場合は性能をいいものにする必要があります。

違うパネル増設は断られるケースが多いです。パワーコンディショナーを分ける方法もあります。

 

 

こちらの記事で違うパネルを付ける場合の注意点を解説しています。

 

 

使う電気が増えてしまう場合は、太陽光発電を増設する場合と比較して

使う電気が増えないように省エネすると施工費用や機器代が安価に済みます。

 

 

  2,省エネリフォームの種類

 


 

省エネリフォームでよく聞くキーワードでは、
災害対策、健康対策、快適性、利便性
などと掛け合わせた商品も多く
光熱費の削減効果と合わせその他のメリットもあります。

 

30歳で新築して80歳まで住み続けるとして、50年間は利用する計算として
耐久年数と省エネ効果で考えた場合、どんな効果があるのか

例えば、

①長寿命な材料:断熱材や窓、太陽光パネルは一度設置したら30年以上は使用します。

長寿命な材料は、なるべく交換なしで使い切れるとメリットが高いです。

なのでスペックにこだわることでメリットが最大になりやすい。


②家電設備:10年~15年の耐久年数です。
家電設備は多くて4回の買換えが必要です。パワコンはこちらに含まれます。

なのでスペックも日進月歩なので、費用対効果の高いコスパのいいタイプを選びましょう。

 

 

  2,長寿命な材料の選び方

 


 

断熱材、窓、太陽光パネルは、どんな基準で選ぶか。
材料のコストと、施工費がかかる費用になります。
バランスが大切で、一部だけよくしても効果が出にくくなります。
よく聞かれることですが、ZEHで各部位の最低限必要な基準をクリアしたうえで、

全体的に省エネがあと少し必要となった場合に
断熱材の性能を少し上げるか、給湯器の性能を上げるか
ほんの少しで良ければ、水栓金具を節湯対策のものに交換したり、換気設備の省エネ性を上げたりします。
良く行ったことは、吹き抜けが家全体に筒抜けになっている部分を間仕切る。又は、暖房はエアコンにする。

が効果的でした。

断熱材は、一般的によく使われる厚みと仕様を超えると極端に高くなります。

 

例えば、壁に入れる断熱材の厚みを100mm以上にすることは、コストが上がります。

その中で、グラスウールや吹付は凹凸に柔軟に対応するので施工費が上がりにくい。
面積もあり、断熱材や窓の仕様をUA値0.6からグレードアップされる場合、コストは30万円単位で増えていきます。

 

断熱強化した分をエアコンで光熱費換算すると、愛知県であれば年間3000円~6000円減ります。

50年使用した場合、30万円分追加して光熱費が最大30万円となります。

この基準よりコストが安ければメリットがありますし、削減分が多ければメリットが出ます。

 


太陽光発電は新築時からつけている場合も近年増えてきています。

、1KWを増設であれば10万円~20万円ほどで対応が可能です。

年間発電量を自家消費した場合は光熱費が30000円前後減ります。

50年で考えると1KWあたり光熱費の削減150万円のメリットがあります。


 

 

 

  3,その他家電設備の選び方

とはいえ、家電設備のパワーコンディショナーも必要なため、交換する前提で

コストパフォーマンスが高くなるよう、

1⃣交換が容易

2⃣価格がお値打ち

3⃣耐久性が高い

省エネ対策については下記の記事で詳しくまとめました。

 

 

家電設備

 

まとめ

固定買取太陽光発電は収入と支出が明確に分かりやすいです。

とはいえ、固定買取制度が終了した後では使い道が明確となっていません。

省エネが現在では最良の選択枠となるケースが多いです。

 

太陽光発電を増設するメリットや、蓄電池を太陽光発電設置後に付けるメリットなどを計算することは可能です。

 

長期間使用する材料にコストをかけて

そうでないもの家電設備は、コスパをしっかり判断する

ことが大切です。

こんな世知辛い世の中せは、成功電気の新会社に出資することが最大の資産運用となるかと思います。

 

2023年より、特定計量制度(計量法及びFIT法の改正)があり、自家消費がより活用しやすくなりました。

差分計量や区分計量のご相談は成功電気にお問い合わせください。

 

 

おわり

 

 

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